創刊にあたって
ご来訪ありがとうございます。
ようやく公開にこぎつけることができました。
特に完全主義人間というほどでもない人間ですが、どうもコンテンツ領域が広く、その上興味の対象が膨大すぎて思うように進まなかった・・・などと言い訳をしてもしょがないので、今日から少しずつ発信してゆこうと思います。
はじめにここのブログに、直接やってきてくれる人たちに向け、まずは簡単な自己紹介といきましょう。
ロピュといいます。デザイナー&クリエーターをやっています。かれこれ三十年近くこんなことをやっておるのですが、特に世に出ることもなく、ひたすらアンダーグラウドでの活動が長かったもので、この世界はちょっと眩しすぎます。が、いつまでもモグラのように地下を徘徊していても拉致があかない、と言うのでここに活動の場を置いて、じっくり展開してゆこうと言うことになりました。
モットーはワンアンドオンリー。既成概念に縛られることのない自由な表現、誰も見たことのない、聞いたことのない新しい表現を発信してゆこう、と言うのが趣旨であります。
世間で認知されているような情報は特にないので、文字通りどこの馬の骨だかわからない人間による空想世界なのですが、そのアウトプットについては、メイン創作サイト『ロピュチャンネル』WEBの方にアップしているので、
そちらをご覧いただければ、ロピュと言う人間がどう言う人間か、何を創作し発信しているか、多少はお判りいただけるかな、と思っています。
さて、こっちはそうした個人の創作活動については基本触れません。創作物はメインサイトの方で更新してゆきます。が、もちろん無関係というわけにはまいりません。
なので、こちらは自分の表現とは別に、ロピュ自身がこれまでに影響を受けてきたものについて、独断と偏見に基づいて、自分の言葉で書くブログとして運営してゆくつもりです。つまりは「僕を培ってきた花粉」をめぐる一つの考察であり、アーカイブであり、つぶやきであり、同時に他者との共感への入り口といえましょう。なので、ここでロピュマガジン「ろぐでなし」と銘打って、書き下ろしてゆくコンテンツは、できるだけ、間をあけずに更新してゆこうと思っています。
お前が何をやっているのかどうでもいいという人もいるでしょうが、そんな人と関わる機会はほぼないにせよ、共通の関心ごとや興味から繋がっていく、ということもあるのかと思い、立ち上げることにしました。是非、コメントなどを残していただければ幸いです。動画コンテンツとの絡みでセットでアップしてゆく予定ですが、なにぶん、予定通りにはいかないのが世の常。なのでこちらは引き続き、テクストの快楽路線を踏襲しながら、好きなものを気まま発信して行ければと思っています。
◆ろぐでなしコンテンツメニュー
▶︎フィルムのワルあがき
大好きな映画、あるいは俳優を中心にしたシネマに関するコラム。
▶︎門戸無用MUSIQ
大好きな音楽、あるいはミュージシャンについての覚書き、またはソングリストやアルバム紹介など。
▶︎アート No マツリ
大好きなアート、美術、デザイン、写真等ついてのコラム。
▶︎ブキニストフォーエバー
大好きな本や詩、小説、あるいは作家や詩人についてのコラム。
▶︎どーもな体系
上記以外の気になるトピックについてのコラム。ファッションから食文化、その他もろもろサブカルを含むロピュのアンテナに留まる事柄を巡ってのコラム。
◆創刊特集 我が偏愛すべきものタッチ
人であれ、ペットであれ、物であれ、ひとはなぜゆえにあれほどまでにその対象を偏愛してしまうのだろう? 通常の眼差しをわけもなく凌駕し、その対象へとのめり込むことの情熱。対象を語るということで滲み出してしまう偏愛への序章は、そのまま主体側の個としての資質、いわば重要な側面をすでに表出させているように思える。
たとえば、ヌーヴェル・ヴァーグの作家たち、ゴダールが、リヴェットが、ロメールが、世界のクロサワではなく、こぞってわれわれのミゾグチとして語り継いできた事実は、まさに偏愛のなせるわざだったのではないだろうか。一般的な認識や評価などから独立した磁力、つまるところそれは概ね対象がかかえる精神性=本質との間で生じる何らかの魂の恋愛のようなものだといえようか。
さまざまな史上において、たとえば三島由紀夫と澁澤龍彦、浮世絵とゴッホ、ロリータとゲンスブール、サーカスとフェリーニ、そのフェリーニとカエタノ・ヴェローゾ、映画と淀川長治、高峰秀子とレオス・カラックス、ランボーとパティ・スミス、ロックンロールや小津とヴェンダースの関係などなど……枚挙にいとまがないのだ。これらに見る無数の偏愛パターンを例にとってもかまわない。そうして、時や場所をこえあまた存在し、当然のごとく、オマージュや讃嘆の情が何らかの形ですでにかかげられているこの波動を汲みとりたい。
もちろん、齢を重ねれば重ねるほど、それ相応に対象に対する熱の入れようも微妙に変化しつづけるということもある。が、好きということばの効力には、天と地ほどの開きがあることもある。ただなんとなく好きというものから、心身一体の観を呈する存在、文字通り生粋の偏愛的対象、ここで取り上げる愛すべきものたちは万人のための運命的な「愛」の対象とはなりえないかもしえない。むしろ、孤高に咲く「日陰の花」に相応しい場合のほうが現実的である。この点、すなわち、ここで取り上げる行為によってのみ、その愛は実証、正当化されうるにすぎない。
ずばり「偏愛」ということばに集約されるがごとく、何がなくとも「これ」でなければならない、という一途な思い込みを動機とし、「愛すべきもの」その対象を独断で抽出し探る工程を愉しみながら、気紛れに「愛すべき」ことの必然性へと帰結することを願うばかりだ。
- 不治のやばい若尾文子の魅力・・・増村保造における若尾文子をめぐって
- 永遠とつがった海と太陽、SAKANAをめぐる航海記〜双頭のさかな・・・さかなをめぐって
- ロックという大海をめぐるジャパンにまつわる東方見聞録〜イギリス人なのになぜかジャパン、その不思議な出世劇について・・・JAPANをめぐって
- 4.無邪気な狂気・・・コクトーの処女散文小説「ポトマック」をめぐって
- 5ニセ廃墟のご隠居はアンガス峡でお茶目な写真を撮っていた・・・アンガス・マックベインをめぐって
- 被う心理境、世にも優雅なティーカップ、・・・メレット・オッペンハイムをめぐって
- エキセントリックを子供に向けて実装する大人の美学・・・ウルトラセブン・実相寺マジックについて
- 夢みる箱男・・・ジョゼフ・コ-ネルめぐって
- 見者の俳優犬(もうひとりのマン・レイ)・・・ウイリアム・ウエグマンとその愛犬ワイマラナ-犬をめぐって
- 映画史走馬灯。永遠のヌ-ヴェル・ヴァーガ-・・・ジャン=ピエール・レオーをめぐって
ろぐでなしアーカイブ
vol.33 『メタフィクショナルな時空に瞳が紛れるひととき』
特集:本当か嘘かの境界を彷徨う、胡乱なる映画たち
- 演じる愚者は我にあり・・・ラース・フォン・トリアー『イデオッツ』をめぐって
- なんだかんだワンダ・・・バーバラ・ローデン『ワンダ』をめぐって
- 勢いを止めるな。ここから映画の未来を考えてみよう・・・上田慎一郎『カメラを止めるな』をめぐって
- 男と女たち、それからどうした?・・・ホン・サンス『それから』をめぐって
- ねずみとうさぎの化かし合い・・・今村昌平『人間蒸発』をめぐって
- 虚構の快楽小噺を一席・・・アラン・ロブ=グリエ『ヨーロッパ横断特急』をめぐって
- マギーとイルマのいる映画・・・オリヴィエ・アサイヤス『イルマ・ヴェップ』をめぐって
- どっちつかずもハッピーエンド・・・アッバス・キアロスタミ『そして人生は続く』をめぐって
- 煙に巻くか味わうか、愛煙家たちによる噛み合わなさをめぐる11の苦いユーモヤ集。・・・ジム・ジャームッシュ『コーヒー&シガレット』をめぐって
- 知らぬ存ぜぬじゃあとの祭りだ、さあ共に見よう!・・・フェディリコ・フェリーニ『8½』をめぐって
vol.32 『ハズレなきビート憎しのお笑い道場破り』
特集:オフビート大好き人に贈る“ツボ”にはまる映画
- 何も起きないパラダイス・・・ジム・ジャームッシュ「ストレンジャーザンパラダイス」をめぐって
- マッチで夢から覚める話・・・アキ・カウリスマキ「マッチ工場の少女」をめぐって
- クスクス笑いのおもてなし・・・サミュエル・ベンシェトリ『アスファルト』をめぐって
- ユロビートムービーに微笑みを・・・ジャック・タチ「トラフィック」をめぐって
- この世のすべては「クー」である・・・ゲオルギー・ダネリア「不思議惑星キンザザ」をめぐって
- 団地郷の人々・・・阪本順治「団地」をめぐって
- 仔犬男の探偵物語・・・エリック・ロメール「飛行士の妻」をめぐって
- 感傷か鑑賞か、悲喜こもごもの人類小咄・・・ロイ・アンダーソン「ホモ・サピエンスの涙」をめぐって
- 愛はいつも五分五分で・・・クシシュトフ・キエシロフスキー「トリコロール/白の愛」をめぐって
- 夢の宴のオフビートロマン・・・鈴木清順「夢二」をめぐって
vol.30『モードチェンジの秋に、新たに美の視点を』
特集:フォール イン ワン〜カムバックフリーダムアゲイン(アート編)
- 序・『原郷から幻境へ、そして現況は?』鑑賞〜Yの悲劇・・・横尾忠則という画家
- 誰よりも現代をゆく廃材おじさん、この人を見よ・・・大竹伸朗という芸術家
- Are You ReadyMade?・・・マルセル・デュシャンという美術家
- 魅力マックス、アート版モテ男はダダの人・・・マックス・エルンストという画家
- 永遠の駄々っ子は、無頓着、しかし無関心ではなく・・・マン・レイという芸術家
- エロスの伝道師満寿夫さんロスを偲んで・・・池田満寿夫という画家
- 社会に反る、仮面を纏った元祖パンク画家アンソールを讃えよう・・・ジェームズ・アンソールという画家
- これはブログではない・・・ルネ・マグリットという画家
- 母の呪縛はファムファタルを夢見続けたデルヴォー爺の甘く切ないロマンに沈む・・・ポール・デルヴォーという画家
- アプレモディ。少し愛して、長〜く愛して・・・アメデオ・モディリアーニという画家
- Who is FOU FOU?・・・藤田嗣治という画家
- 絵とモード、人生の祝祭学に彩られた美のステキスタイル・・・ラウル・デュフィという画家
- 野獣死すべし。紙とハサミでモダンを切り出そう・・・アンリ・マティスという画家
- 軽さの運動力学、ポップ・アートのレジェンドに乾杯・・・フェルナン・レジェという画家
- 土筆か焼き鳥か彫刻か、ジャコメッティーのブレイクタイム・・・アルベルト・ジャコメッティという彫刻家
- 愛すべき天然記念画家はジャングルで夢を見る・・・アンリ・ルソーという画家
- ラムで酔いしれる、我がキューバ狂時代の幕開け・・・ヴィフレド・ラムという画家
- 美の女神は女に疲れた男よりも憑かれた画家を愛す・・・マックス・ワルター・スワーンベリという画家
- 瑛九の眼差しは魂の永久運動を感光する・・・瑛九という画家
- 虎チックコメディ・・・長沢芦雪という画家
- 圧巻五百体もの若冲羅漢たちは、あっけらかんと光臨を仰ぐ・・・伊藤若冲という画家
- うたかたのアウトサイダーは、弾ける男根少女たちの夢を見る・・・ヘンリー・ダーガーというアウトサイダー
vol.29『飽き飽きするほど、うんざりな閉塞感をここらで刷新するためのニューモードな秋を過ごしたい』
特集:フォール イン ワン〜カムバックフリーダムアゲイン (音楽編)
- 我が家のMOON SONGプレイリスト
- 今宵限りのタイフーンミュージックプレイリスト
- ヴィブラフォニスト特集〜はっきりくっきりクリスタル
- アンビエント・ミュージック特集〜我が家の秋のアンビエントミュージック定番セレクション
- ピンク・フロイドとヒプノシスをめぐるジャケット考察・・・ヒプノシス、ジャケ買いセレクション
- ジャケ買いといふもの、其の壱(古典的名盤シリーズ)
- ジャケ買いといふもの、其の弐(インパクトシリーズ)
- ジャケ買いといふもの、其の参(モダンジャズシリーズ)
- 耳で考え、目で理解する老舗レーベルECMの底知れぬ魅力(前編)
- 耳で考え、目で理解する老舗レーベルECMの底知れぬ魅力(後編)
vol.28『ニッポンのソコヂカラ』
特集:国宝級邦画を集めて。この指ほまれ。
- トウキョウ、モナムール・・・小津安二郎『東京物語』をめぐって
- 善悪の彼岸にて、人間の本質に懐疑が踊る、これが証文・・・黒澤明『羅生門』をめぐって
- 暦限り、命がけの不遇の不義密通者たちへの鎮魂歌・・・溝口健二『近松物語』をめぐって
- 恋愛に平安なし。地獄の門を潜るのは誰?・・・衣笠貞之助『地獄門』をめぐって
- ハレルヤ。この晴れなき、ぐずぐずメロドラマのまぶしさよ・・・成瀬巳喜男『浮雲』をめぐって
- 任侠かアートか、ミュージカルか? これぞおふざけ楽しやエンタメ映画の流れ者だ・・・鈴木清順『東京流れ者』をめぐって
- 切腹、満腹、ご立腹。究極の恨み武士道を斬る・・・小林正樹『切腹』をめぐって
- 『ケダモノ』はただものならぬ映画にこそ映えるもの・・・川島雄三『しとやかな獣』をめぐって
- ゲームの落とし前はちゃぶ台返しで・・・森田芳光『家族ゲーム』をめぐって
- リアルな悪を俯瞰する、あくなき欲望・・・今村昌平『復讐するは我にあり』をめぐって
- むかしむかしあるところに…愛という名のおばけ語り・・・大島渚『愛の亡霊』をめぐって
- 嫌味なく、闇をノワールに覆えるモダニズムとは?・・・市川崑『黒い十人の女』をめぐって
vol.27『クリエイティブモードにロックオン』
特集:夢見る乙女のごとし、クリエイティブ回帰大作戦
- 我が家のセプテンバーソング定番セレクション:前編
- 我が家のセプテンバーソング定番セレクション:後編
- 映画版『不思議な国のアリス』乗船録・・・ジャック・リヴェット『セリーヌとジュリーは舟で行く』をめぐって
- 今こそ、ロウブロウのパンチがジワジワと効いてくる時代だ・・・マーク・ライデンについて
- ベルギー発。花のように美しいファブリック・イメージ・・・『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』をめぐって
- パリ発ぶさかわキュートなイラスト、キラリ・・・エドモンド・キラズをめぐって
- 我ら猫族の鏡、路上に生きるジミーに微笑みを・・・リンダ・ハッテンドーフ『ミリキタニの猫』をめぐって
- 日常を詩として捉えること、JJ 流幸せの捉え方・・・ジム・ジャームッシュ『パターソン』をめぐって
- ごっこ遊びは三つ巴、パルプフィクションは未だ継続中・・・ジャン=リュック・ゴダール『はなればなれに』をめぐって
- 今更だけど、君は僕のクイーン・・・クイーンと映画『ボヘミアン・ラプソディー』をめぐって
vol.26『昭和にシュワッチ。』
特集:真夏の夜の夢、昭和ノスタルオヤジー見聞録
- イケイケ時代赤裸々ラララな60’s グラフィティ
- 玉石混交充実の秘境の旅、アウラな70’sグラフィティ(前編)
- 玉石混交充実の秘境の旅、アウラな70’sグラフィティ(後編)
- 弾けるバブルガム、ウララ80’sグラフィティ
- わがざわめきの餓鬼道、ママとラピュタを求めて。昭和アニソン祭
- 昭和に花咲くお茶の間ドラマツルギー、CMをめぐって
- あの頃、ニューウェイヴ(海外編・表)
- あの頃、ニューウェイヴ(海外編・裏)
- あの頃、ニューウェイヴ(国内編・表)
- あの頃、ニューウェイヴ(国内編・裏)
- 昭和に花咲くお茶の間ドラマツルギー、ドラマをめぐって
補足編
- 気になる叔母さんを偲んで
- 悪役のススメ
- 素直に脳を癒えるヒトでありたい
- 永遠のオラーアニメを愛したい
- 三つ子の魂百まで、夕暮れを見ると悪魔の子守唄が聴きたくなってくる
- ふたりのゴローへのレクエイム〜『白い巨塔』をめぐって
- あの頃、前略少年〜『前略おふくろ様』をめぐって
vol.25『セシボン、素敵な夏を取り戻したい』
特集:自由と博愛とセシボン、夏の記憶
- アミニズム、妖怪道をゆく・・・水木しげるをめぐって
- 真夏の夜の夢、夢か現か幻か ? シュミッドナイトの回想録・・・ダニエル・シュミットのこと
- 魂の稲妻、我はブルーズに打たれし・・・『LIGHTNING IN A BOTTLE』のこと
- くらげに刺されて、ニンマリと・・・渥美マリのこと
- タッソー、夏の黄昏。アンドロギュヌスのいる舗道・・・渋澤龍彦のこと
- まばゆいばかりのシミュラークルなプールサイドストーリー・・・デヴィッド・ホックニーのこと
- 脚本と演出をめぐる茶の間のざわめき・・・寺内貫太郎一家のこと
- キル・ザ・蒙古斑。わがボブカットエレジー・・・山口小夜子のこと
- 天皇は神にあらず。一世一代の大役大仕事に太陽は輝く・・・アレクサンドル・ソクーロフ『太陽』のこと
- 心はどこか焼け野原・・・野坂昭如のこと
vol.23『ステイシネマ』
特集:網膜に浮かぶ夏の天才シネマ10本の映画
- 太陽族VSモータボート特攻隊・・・中平康『狂った果実』をめぐって
- ヴァカンスにいけない鬱憤をロメールという日常で彩ってみよう・・・エリック・ロメール『レネットとミラベル/四つの冒険』をめぐって
- 我がけだ類、それはM・D な夜・・・マルグリット・デュラス『インディア・ソング』をめぐって
- キノボリスにそびえ立つロシアの巨塔、その名もバルネット・・・ボリス・バルネット『青い青い海』をめぐって
- 台風少年少女合掌譚が行く・・・相米慎二『台風クラブ』をめぐって
- その幸福の裏側にあるもうひとつの顔・・・アニエス・ヴァルダ『幸福』をめぐって
- 酸いか、甘いか? 台湾発『西瓜』は思った以上に甘くはなかった・・・ツァイ・ミンリャン『西瓜』をめぐって
- 人生は旅。つあ〜ものどもが夢の跡。・・・小津安二郎『浮草』をめぐって
- 海パンの王様の夢のあとさき・・・フランク・ペリー『泳ぐひと』をめぐって
- わすれ敵は今日だけの恋人・・・アラン・レネ『二十四時間の情事』をめぐって
vol.23『音楽で夏の扉を開いてみよう』
特集:夏のノンストップミュージックフェア
- 入道、夏のニコッ展・・・夏の扉を開くプレイリスト
- 夏メログラフィティ・・・あの日、あの時。記憶を辿るプレイリスト
- 素敵なパンを召し上がれ・・・トロピカルなパンの響きがするプレイリスト
- 真夏の爆音ブギで心ウキウキ・・・我が家の(真夏のカーニヴァル)爆音プレイリスト
- ひとりんぴっく・・・耳をたよりに世界を旅するプレイリスト
- チルアウト、ひとりごちる・・・我が家のチルアウトミュージック定番セレクション:其の壱
- チルアウト、邪気朽ちる・・・我が家のチルアウトミュージック定番セレクション:其の弐
- チルアウト、モンドなアウラ・・・我が家のチルアウトミュージック定番セレクション:其の参
- 哀愁蝉ナール・・・我が家のサマーミュージック定番セレクション:其の壱
- レモン水、粋を凝して・・・我が家のサマーミュージック定番セレクション:其の弐
- スイスイスーダラなスイミングプール・・・我が家のサマーミュージック定番セレクション:其の参
vol.22『永遠なるかな、明日にかける虹の担い手たちの夢見る約束』
特集:わが童心をくすぐる絵本、エゴコロのさと
- それにつけても絵本はカール・・・エリック・カール『はらぺこあおむし』のこと
- 憂いか愛いかは心が決める・・・初山滋のこと
- こどももどきの大人たちへの贈り物・・・サラ・ミッダのこと
- 未完成でありたい、その永遠の感性をくすぐる絵本・・・クヴィエタ・パツォウスカーのこと
- ワンダフルイラストラベリング! これぞThis Is Mr.Travelin’man・・・ミロスラフ・サセック『This Is〜』シリーズのこと
- ミッフィーはママの味・・・デイック・ブルーナのこと
- 善悪の彼岸にある絵本、心盗まれて・・・トミー・ウンゲラー『すてきな三にんぐみ』のこと
- ユーは阿闍梨、それとも砂利? こりゃいったい何ジャリか? ・・・大竹伸朗『ジャリおじさん』のこと
- 君が君であるところの色をめぐって・・・レオ・レオーニのこと
- すべては無なり、または有なり・・・ブルーノ・ムナーリのこと
vol.21『ひとりで生きる、いきりの美学』
特集:二刀流映画作家に学ぶ映画塾
- 杖は折れてもただ転ばぬ男の、やり放題は芸の道・・・勝新太郎『新座頭市物語 折れた杖』をめぐって
- グラン・トリノの父権ロールは東林をひた走る・・・クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』をめぐって
- 今こそバッキャロー男に大スクリーンで会いたい・・・ヴィンセント・ギャロのこと
- 曲がりなりにも間借りする物件に“でも”はなし。・・・ロマン・ポランスキー『テナント』をめぐって
- 冴えぬ男たちの群像の夢見る死姦ラプソディ・・・パトリック・ブシテー『つめたく冷えた月』をめぐって
- さらばハリウッド、罠にさすらう黒いオーソンティックムービーに捧ぐ・・・オーソン・ウェルズ『黒い罠』をめぐって
- Dennis Missing 終わらない映画を求めて・・・デニス・ホッパー『ラストムービー』をめぐって
- 教典か、狂言か? すべては恩讐のかなたに・・・アレハンドロ・ホドロフスキー『エル・トポ』をめぐって
- 愛しき反射界的シネマ狂人に乾杯・・・ジャック・タチ『プレイタイム』をめぐって
- 詩で書かれた遺言をしたためて・・・ジャン・コクトー『オルフェの遺言』をめぐって
vol.20『性を股にかけるということ』
特集:純粋直感に導かれた月時計便り
- クスリともしないスフィンクスの微笑は猫族ゆえの・・・レオノール・フィニをめぐって
- トマトと老アリスと黒いユーモアの話・・・レオノーラ・キャリントンをめぐって
- 紫陽花とカタツムリと雨の官能を紡ぐ画家の話・・・ボナ・ド・マンディアルグをめぐって
- 傷だらけの乙女、愛と苦悩と闘争のはてのモダニズム・・・フリーダ・カーロをめぐって
- 月時計の画家の心臓は、永遠の水に時を刻み続ける・・・平沢淑子をめぐって
- どっと押し寄せる水玉娘の感慨。ラブフォエバー・・・草間彌生をめぐって
- 母と娘、100年のロマンを紡ぐ鉄の蜘蛛をめぐるお話・・・ルイーズ・ブルジョワをめぐって
- ダダより面白いものはない・・・ハンナ・ヘッヒをめぐって
- 光よりまぶしい女、美をなすミューズの扇情レポート・・・リー・ミラーをめぐって
- 永遠の科学少女、このファンタジック美術アルケミーの大志に臨んで・・・レメディオス・バロをめぐって
vol.19『レインドッツで雨宿りを』
特集:水玉気分で恋する波動
- 雨の日を耳と目とあらゆる五感で味わうためのプレイリスト前編
- 雨の日を耳と目とあらゆる五感で味わうためのプレイリスト後編
- 映画でしばし雨宿り、心に宿る哀愁の雨傘・・・ジャック・ドゥミ『シェルブールの雨傘』をめぐって
- 雨と官能とノスタルジア、程よい甘ゾーンに飛び込むストライクな愛の形(シェイプ)について・・・ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』をめぐって
- 水玉模様に幸福の現象学を見る・・・アレクサンドル・メドヴェトキンをめぐって
- あなたも今日から浴室男になってみませんか?・・・ジャン=フィリップ・トゥーサン『浴室』をめぐって
- 真っ直ぐな心で曲がりくねった生活を曲線の楽園と名付けよう・・・フンデルトヴァッサーをめぐって
- 雨傘閉じても昭和の灯を消すことなかれ・・・石立鉄男とユニオンドラマをめぐって
- 雨降りだからJJの話でもしてみよう・・・植草甚一をめぐって
- その少女は天国を地獄に書き換える天才である・・・石井聰互『ユメノ銀河』をめぐって
vol.18臨時号『抵抗は時に手段を選ばず〜宣言辞退宣言』
特集:きれいごとでは済ませられない、抵抗の美学特集
- 惰性に抗うために活力をうながすプレイリスト
- 明日を夢見る男と女、抵抗が奏でる愛と死の倫理学・・・アーサー・ペン『俺たちに明日はない』をめぐって
- 和製ボニーとクライド、空虚な社会にぶっ放す銃と自由の闘争の日々・・・中島貞夫『ジーンズブルース 明日なき無頼派』をめぐって
- 狂え人間よ、破壊せよ概念を・・・石井聰亙 『逆噴射家族』をめぐって
- 天使の代償に蘇生は許されない・・・ヴィタリー・カネフスキー『動くな、死ね、甦れ』をめぐって
- 今も昔も、国家牧歌の殺人狂時代であ〜る・・・大島渚『絞死刑』をめぐって
- 映画と言う名の感情発火装置、ここにあり。・・・ジャック・ドワイヨン『少年たち』をめぐって
- 呪われたアルトラホラーショームービーに未来はあるか?・・・スタンリー・キューブリック『時計仕掛けのオレンジ』をめぐって
- 衝動物を囲む世界・・・西川美和『すばらしき世界』をめぐって
- 現実を脱っするには穴がいるが、実現するには穴がある・・・ジャック・ベッケル 『穴』をめぐって
- 師と死と詩に捧げる反抗への狼煙、永遠への眼差し・・・フランソワ・トリュフォー『大人は判ってくれない』をめぐって
vol.17『交感する季節高らかに』
特集:風に棲まう魂、交感する季節をめぐる十の事柄
- 風と交感するためのプレイリスト
- デカダンサー、コンレスポンダンサーに憧れし君への交感日記・・・シャルル・ボードレールをめぐって
- ヴェールを脱ぐ女、その抗戦のイリュミナシオン・・・エリック・ロメール『緑の光線』をめぐって
- 風薫るボッサの季節に、神様を偲んでみよう・・・ジョアン・ジルベルトをめぐって
- 悪女に焦がれ身を焦がされ、つむじ風に弄ばれて・・・フランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』をめぐって
- 〝らも〟しれない世界に紛れて・・・中島らも『お父さんのバックドロップ』をめぐって
- ファッションのみにあらず、丸くて大きな人生の虹彩学・・・アイリス・アプフェルについて
- 風に放つ白と赤の酩酊を共に。不朽のファンタジストに乾杯・・・アルベール・ラモリス『赤い風船』をめぐって
- 色彩のイッテン主義、賢者の教義を聴講するべし・・・ヨハネス・イッテンを巡って
- 透明さを通じて不透明さを知る、いまこそ風の言葉に眼差しを・・・諏訪敦彦『風の電話』をめぐって
vol.16『どこを向く、その無垢なる眼差しの彼方に』
特集:天井桟敷の子供たちへの凱歌
- 退行か前進か、永遠の三歳児にグラスを掲げよう・・・フォルカー・シュレンドルフ『ブリキの太鼓』をめぐって
- この詩情、この奇跡、あなかしこあなかしこ・・・ヴィクトル・エリセ『ミツバチのささやき』をめぐって
- 詩情をはさんだポエティックランドスケープ・・・伊藤智生『ゴンドラ』をめぐって
- こどもはたから。こどもはちから。羽ばたけわんぱくこどもどもの詩・・・フランソワ・トリュフォー『トリュフォーの思春期』をめぐって
- ジグザク気取りのない田舎の町なみを行く少年に微笑みを・・・アッバス・キアロスタミ『友だちの家はどこ?』をめぐって
- 紙製の月への思い、後ろ髪引かれるにつき・・・ボクダノビッチの『ペーパームーン』をめぐって
- 離れ難きは他人なり。僕のロードムービーはここから始まった・・・ヴィム・ヴェンダース『都会のアリス』をめぐって
- 森林経由、フランス発日本行きの物語・・・諏訪敦彦/イポリット・ジラル『ユキとニナ』をめぐって
- ベトナム幻想、未だ醒めやらず・・・トラン・アン・ユン『青いパパイヤの香り』をめぐって
- 新緑の季節に、青春プレイバッカーな僕がふといたずらに降りてくる・・・ワリス・フセイン『小さな恋のメロディ』をめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.15『官能ぷれじゃあ』
特集:死に至る高揚の季節を彩る、感傷を廃してエロスと戯れるフィルム
- ちょんギルティの誘惑。これぞ愛の定めなり・・・大島渚『愛のコリーダ』をめぐって
- タンゴのセックスは、チョイ悪おっさんの性的アナーキズムを増長する・・・ベルナルド・ベルトルッチ『ラストタンゴ・イン・パリ』をめぐって
- 砂に溺れて・・・勅使河原宏『砂の女』をめぐって
- おぼこ娘にゃわかるまい、魔性の女のゴーインなマイウエイ・・・増村保造『「女の小箱」より、夫が見た』をめぐって
- 昼顔か薔薇か、エロスと快楽のせめぎ合い・・・ルイス・ブニュエルの『昼顔』をめぐって
- 不能者、と呼ばれる前に学習しておきたい奇異なる痴情の掟・・・市川崑『鍵』をめぐって
- 廃屋でSM道を突っ走る、生贄たちの狂乱レース・・・小沼勝『生贄夫人』をめぐって
- フィルムの分け目を巡る、ちょっとブルーなエロ事まるかじり・・・今村昌平『エロ事師たちより 人類学入門』をめぐって
- それでもなお、ナオミは男のロマンたりうるのか?・・・増村保造『痴人の愛』をめぐって
- 禁断の三つ巴による、A感覚に溺れて・・・セルジュ・ゲンスブール『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』をめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.14『春のそなた』
特集:ひねもすラララランドの春うららミュージック
- 三月のひとり花見好きに捧ぐささやかなプレイリスト
- 我が家の春の定番セレクション:其の壱
- 我が家の春の定番セレクション:其の弐
- 我が家の春の定番セレクション:其の参
- シガツバッキャロースプリングフィールド・・・細野晴臣について(前編)
- 元テクノ少年が回想する細野観光敢行記・・・細野晴臣について(後編)
- ハモリはイキでなければ食いつかない・・・THE BEATLES コーラスの話
- 憧れのデ・ボ・ラ姉さん・・・The Blondie の話
- アメリカンルーツロックの坩堝、ラストワルツで踊りあかそう・・・ザ・バンド『ラスト・ワルツ』をめぐって
- カンを開けると、ラジオを仲介する音の魔法使いが、ペルシアン・ラブに乗って現れた・・・ホルガー・シューカイを偲んで
- 雲の上のギター弾き・・・ビル・フリーゼルの話
- 熱燗好きのお銚子ものはミニマルお猪口で目を回す・・・スティーブ・ライヒを求めて
- 世の中、ツボに収まりきれぬタコもいる・・・あぶらだこに魅せられて
- 世論に押された文句より、魂に響くモンクのほうに耳を傾けていこう・・・セロニアス・モンクの話
- 気が張るものたちよ、たまにはホリデー気分でのんビリーといこう・・・マデリン・ペルーにときめいて
- そこを逝くのはハルじゃないか・・・ハル・ウイルナーを偲んで
- えーの、えーの、それでえーの。元祖宅録文化の元祖イーノ教入信・・・ブライアン・イーノに寄せて
- 黒子のいるダンディ。このセンスを仰ごう・・・トーキング・ヘッズ『Stop Making Sense』をめぐって
- どこまでもまっすぐススム、そのジャイアントステップスを讃えよう・・・ヨコタススムを再発見して
- 想念を操るシャーマンの声、魂の子守唄が聞こえる・・・メレディス・モンクに呼び戻されて
- 前衛枯山水トランぺッターここにあり・・・ジョン・ハッセルを吹聴して
- アートから振り返るMr. ヴィジュアートマンの軌跡(ジャパン編)・・・デヴィッド・シルヴィアンをめぐって(前編)
- 英国人クリエイティビティ、遥かなる美の変遷(ソロ編)・・・デヴィッド・シルヴィアンをめぐって(後編)
- 日本人以上に日本人らしい奥ゆかしさを持つミュージシャン・・・スティーブ・ジャンセンをめぐって
- つまみの調合師、英国のアルチザンを讃えよう・・・リチャード・バルビエリをめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.13
特集:我が眼差しの観音へのテロル、日活ロマンポルノ
- 赫の他人の睦みあい・・・神代辰巳『赫い髪の女』をめぐって
- 不思議の国のヰタン・セクスアリスここにあり・・・曽根中生『わたしのSEX白書 絶頂度』をめぐって
- 地獄にて戯れる、少女たちの復讐のエロス・・・小沼勝『少女地獄』をめぐって
- デキる男は指上手・・・村川透『白い指の戯れ』をめぐって
- 復讐には天使の優しさを・・・田中登『真夜中の妖精』をめぐって
- 海と女体と映画館、そして唄。それだけあれば映画ができる・・・神代辰巳『恋人たちは濡れた』をめぐって
- 観音か官能か、ツボにハマって元祖SMクイーンに悶える季節・・・小沼勝『花芯の刺青 熟れた壺』をめぐって
- やっぱり、コレ、凄いんです・・・曽根中生『ためいき』をめぐって
- 肉を縛って、心を放つ、男と女のリビドー道巡り・・・小沼勝『花と蛇』をめぐって
- 行くも業、行かぬも業。所詮業から逃げられぬ女地獄のせめぎ合い・・・田中登『㊙︎女郎責め地獄』をめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.12
特集:私を突き刺す映画、あるいは魅入られしドキュメントへの眼差しへの考察【ドキュメンタリー編】
- 悪意と悔いを秘めた志しと眼差し・・・佐藤真『阿賀に生きる』について
- 臨死の守りかメメントモリか、賢者の凝視はかく語りき・・・フレデリック・ワイズマン『臨死』について
- シナリオ欠きは映画をめざす・・・諏訪敦彦『2/デュオ』をめぐって
- 永遠の“アソビゴコロ”でココロをハロウ・・・アニエス・ヴァルダ『顔たち、ところどころ』をめぐって
- 魂の戦士たちと共に、終わらない夢を語ろう・・・フランク・パヴィッチ『ホドロフスキーのDUNE』をめぐって
- 闇と光に見るイメージの解体、あるいはイマージュの懐胎・・・べドロ・コスタ『ヴァンダの部屋』をめぐって
- 失われた時を求めて、海と猫と精霊たちのいる港町にて・・・想田和弘『港町』をめぐって
- 女は子宮で、男はレンズで、禁断の一線を越える記憶・・・原一男『極私的エロス 恋歌1974』をめぐって
- 精神女刻印。見守る力は愛の力・・・サンドリーヌ・ボネール『私の名はサビーヌ』をめぐって
- 十年刻みの美の秘密・・・ビクトル・エリセ『マルメロの陽光』をめぐって
- ユーはトウキョウに何をみたの?・・・ヴィム・ヴェンダース『東京画』をめぐって
- 記録から記憶へ、1000年の時空を超える壮大な歴史絵巻に乾杯を・・・小川紳介『1000年刻みの日時計 牧野村物語』をめぐって
- 猫とフクロウを愛した映像のエクリエーターに太陽の微笑みを・・・クリス・マイケル『サン・ソレイユ』をめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.11
私を突き刺す写真、あるいは魅入られし写真家たちの眼差しへの考察【写真編】
- ある日、ある時、午腸内の肉声を聞く・・・牛腸茂雄『SELF & OTHERS』をめぐって
- イライラ感よ、さようなら。イーラのカメラ愛に微笑みを・・・イーラをめぐって
- 陰翳をめぐる写真とエクリチュール、畳に佇むフーガ・・・アンリ=カルティエ・ブレッソンをめぐって
- 遠くて近い、近くて遠い秘密の扉・・・ビル・ブラントをめぐって
- 田園に現れたストレンジャーは、虚空を切り裂く光でもって記憶を刻みつけたという・・・細江英公『鎌鼬ー田代の土方巽』をめぐって
- 愛を維持する地上の街、地上の星・・・イジスをめぐって
- 永遠の砂丘少年・・・植田正治をめぐって
- 双子座の季節にフリークスは微笑む・・・ダイアン・アーバスをめぐって
- 重力にあらがういちびりたちの美学・・・フィリップ・ハルスマンをめぐって
- 円を為すフォトシークエンスの終わりなき物語・・・ドウェイン・マイケルズをめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL10.
特集:ヘイユー、メイユー、シーヤレイラ。僕の好きな俳優のたたずむ映画コレクション(洋画編)
- 感情エレベーターガール。笑って泣いて、泣いて笑って・・・ジュリエッタ・マシーナスタイル『カビリアの夜』の場合
- 鉄の女はサッチャーでもサッチーでもなく、ユペール様である・・・イザベル・ユペールスタイル『エル』の場合
- 映画史ひとくくり、恐れ入りますこれぞシネマのオーソリティー・・・オーソン・ウェルズスタイル『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』の場合
- ジーナの姐御とカサヴェテス一家を関西弁で讃えるの巻・・・ジーナ・ローランズスタイル『グロリア』の場合
- 死にガミガミいうことなかれ主義・・・マックス・フォン・シドースタイル『第七の封印』の場合
- 神なき人生はラッキー、それともアンラッキー?・・・ハリー・ディーン・スタントンスタイル『ラッキー』の場合
- 賭けてみるのは、悪女か美魔女かファム・ファタールか?・・・ジャンヌ・モロースタイル『天使の入江』の場合
- カウリスマキブルースを奏でる粋な男に乾杯と言う名の哀悼を・・・マッティ・ペロンパースタイル『ラ・ヴィ・ドゥ・ボエーム』の場合
- ポランスキーの非尋常的臨場感は映画の神をも狂わせかねない妄想の宝庫である・・・カトリーヌ・ドヌーブスタイル『反撥』の場合
- 絶世の美女、ガルボのツンデレ地帯の雪解けを見届けよう・・・グレタ・ガルボスタイル『ニノチカ』の場合
- 静まれファシズム。復讐するはゴダールにあり・・・ジャン=ルイ・トランティニアンスタイル『暗殺の森』の場合
- ツンデレ情事顔のほころびにキュン・・・モニカ・ヴィッティスタイル『情事』の場合
- アンナに愛していたのだけれど・・・アンナ・カリーナスタイル『女は女である』の場合
- 95分の思い出。サラヴァ、愛しき香港ブルースよ・・・レスリー・チャンスタイル『欲望の翼』の場合
- 君みたいにステキな女優がどうして泣いているの?・・・ジーン・セバーグスタイル『勝手にしやがれ』の場合
- 分裂するは我にあり。アウトかセーフか、その危険なダブルプレイ・・・ピエール・クレマンティスタイル『ベルトルッチの分身』の場合
- マルチェロ流、ワルよりもこだわる男のセンチメンタリズム・・・マルチェロ・マストロヤンニスタイル『白夜』の場合
- 女の視線はいつも男の死角に属すもの・・・ドミニク・サンダスタイル『やさしい女』の場合
- 狼さん、時間ですよ・・・リブ・ウルマンスタイル『狼の時刻』の場合
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL9
特集:内的マトリョーシカ、インナーヴィジョンの旅をめぐる考察
- 内的マトリョーシカ、インナーヴィジョンの誘惑〜ロピュ家の定番インナーヴィジョン、道連れセレクション
- カルトの正体ここにあり。郁馥たる詩人の血に献杯しよう・・・ホドロフスキー『エンドレス・ポエトリー』をめぐって
- アングラ教祖による自分探しの修司学・・・寺山修司『田園に死す』をめぐって
- さすらい道入門・・・ヴィム・ヴェンダース『パリ、テキサス』をめぐって
- 汚れた果てたアフロディテ、荒野に果てる・・・アニエス・ヴァルダ『冬の旅』をめぐって
- 荒野の狼はやがて夢見るアウトサイダーの泡となる・・・フレッド・ヘインズ『荒野の狼』をめぐって
- 音楽界の隠遁カラス、スコット・ウォーカーの歩みを振り返って見よう・・・スコット・ウォーカーを偲んで
- 地図をめぐる覚書〜素MAP、世界に一つだけのぼくをめぐって・・・中上健次『十九歳の地図』をめぐって
- 価値観反転モデルにハローと応えよう・・・ウィニー・ハーロウについて
- 生涯一保守、今こそこの人を見よ・・・西部邁を偲んで
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL8.
特集:今こそ、ここにアヴァンポピュールを宣言しよう
- ロピュ家の定番アヴァンポップセレクション
- 午後三時のシュプレマティズム・・・マレーヴィチ「シュプレマティスム」をめぐって
- アナーキーインザロシア。これぞゲルマン流素っ頓教に乾杯・・・アレクセイ・ゲルマンの『フルスタリョフ、車を!』をめぐって
- 黒いユーモヤかかる国チェコからの切り株便り・・・ヤン・シュヴァンクマイエル『オテサーネク』をめぐって
- ネジれた感じでちょうどいい。シュールの定義を弛めよう・・・石井輝男『ねじ式 』をめぐって
- さらば不穏な日々。今こそ、かっかっかっか、革命家の吃り歌を聴こう・・・吉田喜重『エロス+虐殺』をめぐって
- 悪夢か発露か、ポエジー薫るYOU MAY DREAM・・・サルバドール・ダリ&ルイス・ブニュエル『アンダルシアの犬』をめぐって
- 視覚の革命は脳髄体験するための触媒となる・・・アラン・ジュフロワ『視覚の革命』をめぐって
- 地獄か極楽か。幕末の画鬼にみる活動の悪あが記・・・河鍋暁斎をめぐって
- 千里の丘に屹立する太陽の塔に、葺などたつことはないのでアール・・・岡本太郎『太陽の塔』をめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL7.新春号
特集:僕の在り処、新年のマイスイートバイブレーション2021
- お正月をのんびり過ごすためのプレイリスト
- お正月をウキウキ過ごすためのプレイリスト
- お正月を元気にやり過ごすためのプレイリスト
- ベースの異邦人はジャパンに帰す・・・ミック・カーンを偲んで
- スクリーンで逢いましょう。ぼくの伯父さんフォーエバー・・・ジャック・タチ『ぼくの伯父さん』をめぐって
- 淫靡を温める女たちに捧ぐ赤線ブルース・・・神代辰巳『赤線玉の井ぬけられます 』をめぐって
- 他人の修羅場は蜜の味?・・・向田邦子『阿修羅のごとく』をめぐって
- デヴィッド・ボウイ特集1・・・ボウイ週間という名の習慣
- デヴィッド・ボウイ特集2・・・ロピュ家の定番ボウイPVセレクション
- デヴィッド・ボウイ特集3・・・喉元過ぎてもまだまだ熱い。ボウイを注ぐカバーセレクション
- 山羊座生まれの同志たちに捧ぐプレイリスト
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL6.年末増刊号
特集:サラヴァ、2020の陽コレクション
- メリークリスマス、ミスターミュージック・・・ロピュ家の定番クリスマスセレクション
- オレたち不器用族、カプリコーンズの魂にメリークリスマスを・・・『戦場のメリークリスマス』をめぐって
- 心に薫るサンタクロース咄をば一席・・・『スモーク』をめぐって
- 恋を実らせるカギは出世か、真心か、さあどっち?・・・『アパートの鍵貸します』をめぐって
- ええじゃないの。うっしっし既成概念粉砕龍馬伝…ナリ・・・黒木和雄『龍馬暗殺』をめぐって
- アナタの鼻腔を尾行する花粉たち。でも、見えないものの中にこそステキが潜む。・・・ピエール・バルー『Le Pollen』をめぐって
- 未来〜過去への往来さえも万事オーライ放蕩ロマンということで・・・クリス・マルケル『ラ・ジュテ』をめぐって
- 気分良くかつムードを保って年を越すためのプレイリスト
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL5.
特集:ヘイユー、メイユー、シーヤレイラ。僕の好きな俳優のたたずむ映画コレクション(邦画編)
- 浪花ともあれ悪名三昧、河内音頭で祝祭を・・・勝新スタイル1『悪名』の場合
- 遊女よりも友情を選ぶ、魂のホモソルジャーたちに乾杯を・・・勝新スタイル2『兵隊やくざ』の場合
- 勝劇の王道、ブラボー市は業を斬る・・・勝新スタイル3『座頭市』の場合
- スコーピ女の怨みハラスメント・・・梶芽衣子スタイル
- 元祖芸能界最強の無鉄砲男、ここにあり・・・渡瀬恒彦スタイル
- 名バイプレーヤー、悪の威厳はピリリと辛い・・・進藤英太郎スタイル『山椒太夫』の場合
- 漆黒の闇にある太陽、声の焦点はどこだ?・・・浅野忠信スタイル『FOCUS』の場合
- 未だ輝く雷蔵サンダー、音もなく表情もなく色褪せもなく・・・市川雷蔵スタイル
- メイユードリーム、男も惚れる男。こんな男になりたい・・・森雅之スタイル
- 演戯を求めて森をさまよう吸血俳優記・・・岸田森スタイル
- いきるな、ほたえるな、行ききれ、生きろ・・・志村喬スタイル「生きる」の場合
- ハラハラドキドキ、世にも優雅な大女優のくたびれ感・・・原節子スタイル『めし』の場合
- ナルーズな女、高嶺の女優ひでこ礼讃・・・高峰秀子スタイル
- 弔いのあとにさすらいの日々を・・・萩原健一スタイル『傷天』の場合
- 蛇を睨んだど根性ガエル、この理由なき豊かさへの反抗・・・水谷豊スタイル『青春の殺人者』の場合
- この世の某悪党たちに贈る、語り婆やの改悛ソコヂカラ・・・市原悦子スタイル『しゃぼん玉』の場合
- ドヤ顔で、ドヤ街をゆく野良猫のごとき哀しみの・・・芹明香『(秘)色情めす市場』の場合
- お人好し、では終わらない。空気に棲まう男の哀愁・・・室田日出男スタイル『人妻集団暴行致死事件』の場合
- 永遠のラスト侍、そして世界の三船が行く・・・三船敏郎スタイル『用心棒』の場合
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL4.
特集:ビビビの巡礼にて、絵画一人旅。
- 汚れなき審美眼の発露に感ムリリョ・・・ムリーリョに焦がれて
- 変相を拒否する変奏の美学・・・モランディに魅せられて
- 下ネタならぬシモネッタ礼讚、名画の中のエロスと運動力学・・・ボッティチェッリに誘われて
- どんな変顔も太刀打ちできない知的で優雅なカオスモス・・・アンチンボルドを讃えて
- 異端の中のボス、こんな画家がいたんです・・・ボスに馳せて
- 危険な伝統は消せ。猫少年バルタザールが行く・・・バルチュスに靡いて
- Who Is FOU FOU?・・・藤田嗣治を追って
- 覚めやらぬ背徳劇場の支配者につぐ・・・ベーコンに佇んで
- 失われた太陽を求めて・・・難波田史男を愛でて
- 天外魔境の画狂人はポップスターの先駆けであった・・・北斎に詣でて<
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL3.
特集:我が偏愛的ホラームービー10選・異境を超えるこれぞ恐れの美学
- これまで見たサイコーなサスペンスホラーはサイコで異論はない・・・アルフレッド・ヒッチコック『サイコ』をめぐって
- ほら見てごらん、因果のはての思う壺。凍って固まるホラームービー・・・スタンリー・キューブリック『シャイニング』をめぐって
- 怨讐の彼方に捧ぐ京マチ子の夜・・・溝口健二『雨月物語』をめぐって
- 憑かれしものの哀れなる狂態を巡って・・・小林正樹『怪談』をめぐって
- 悪魔をめぐる妄想と現実のちょっとばかし怖〜い話・・・ポランスキー『ローズマリーの赤ちゃん』をめぐって
- 洗脳、それとも無意識か? 卑しい心理に入り込む悪魔のバツゲーム・・・黒沢清『CURE』をめぐって
- ドン引き? 線引き? ボリシェヴィキ?・・・高橋洋『霊的ボリシェヴィキ』をめぐって
- 恐ろしきは人の闇、羊を数えて眠る病み・・・ジョナサン・デミ『羊たちの沈黙』をめぐって
- いじめられっ子、世にはばかることもなく・・・・・・ブライアン・デ・パルマ『キャリー』をめぐって
- 悪魔祓いで出世払い、悪魔に憑かれた男の狂気ホラームービー・・・ウィリアム・フリードキン『エクソシスト』をめぐって
ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL2 秋コレクション
特集:秋の高揚彩りしものタッチ
- 田舎者とは言わせないカントリーミュージックの魅力
- 移ろいの秋に思う、神業バードマンの錬金術・・・アンディ・ゴールズワージーの世界
- 中秋に考メリエス、素晴らしき哉シネマジシャン・・・ジョルジュ・メリエス『月世界旅行』をめぐって
- 幾つになってもオペラの灯は消えず・・・ダニエル・シュミット『トスカの接吻』をめぐって
- 一足早くノーヴェンバーステップをふむふむと・・・武満徹のこと
- 塔がたっても薹はたたない、永遠のバベルについて喋ってみよう・・・ブリューゲル『バベルの塔』をめぐって
- 飽きのこない拡張子ozu.・・・小津安二郎『小早川家の秋』をめぐって
- 妄想転じて、禁断の趣味への序奏を奏でよう・・・森村泰昌『全女優』をめぐって
- 魂の空きに入り込む愛憎の母と娘。ソナタに何が響くのか?・・・ベルイマン『秋のソナタ』をめぐって
- 文学から映画へ、革命はいつだって横滑りするものである・・・ロブ・グリエ『快楽の漸進的横滑り』について
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