愛のある家

愛を必要とするのは何も人に限ったことではあるまい。それこそ、動物も植物もそれぞれの自然なやり方でもって、愛を確認しあっていることだろう。ひょっとすると、人類よりはるか高度な愛の形態を備えているのかも知れない。とすれば、愛をめぐって躍起になって日々一喜一憂しているのは人間だけなのではあるまいか、とも思う。

さても、その過程や行為そのものが純粋だったかつてへの郷愁、あるいは理想として括られてしまうその現実。その陰で、日夜多くのモノたちが過剰に生産され、また乱雑に消費され、モノたちはなす術を知らない。その混沌とした循環の中で、それこそ、息をつく暇もなく巡りめぐって、ついには命果て、廃棄へと流れ着く。無論その行く末に希望などない、人が生み出したものであるにもかかわらず。 

干涸らび、腐食し、変形、風化の一途にあるこうした赤ん坊さながらの無防備なモノたちが、声をあげるでもなくただひたすらなにかを待っている。時には、一方的に無用の烙印を押され、究極の冷遇を受ける彼らが、新たな生命体となり、存在そのものの輝きを取り戻すにはそれなりの施しが必要だ。いうなれば知恵と慈愛との美しき提携。

そこで、一度死に絶えた、あるいはそれに相当する境遇に身を置くありとあらゆるモノたちが、ひとつの啓示(詩)によって具体的に再生されるのだ。色彩、フォルム、用途において全く新しい鼓動を刻みはじめた彼らに、人は「愛の家」にて永遠の命を生きることのありのままの姿を見い出すだろう。

再生とは、この場合心臓細工師(ハーティスト)たちの錬廃術とよばれるセラピーを通した純粋な慈善行為のことである。つまり、モノの遍歴に新たに活路を見出すべく行為。心臓なくしてどんな生命体も存在しえない、という真理にたって、彼らは、あたかも飴細工のようにこなれた要領で、心臓を形作ってしまう。そのカタチは様々で、モノに似合った造形があたかも任意に選択されたかにみえる。それは偶然か必然か、知る由もない。そこから生まれた命の源が、いくつもの熟成の夜を経て、あらゆるモノにそっと填め込まれて行く。

無邪気で高貴、時には官能的な目覚め、それは夜を経た黎明の美しき静寂に似ている。やがて太陽に身を焦がれ、《言葉》をさえずり始めるまで、心臓細工師の愛の目差しは日夜果てしなくモノたちを捕えては離さない。

知が血となって機能し始める瞬間こそ、すなわちモノが意思をもち始める瞬間となる。「愛の家」に再生される廃棄物、あるいはマージナルなモノたちは、意味を超えた言葉たちとの婚姻によって、自発的にそうして希望や生きる座標を見出して行く。だが、ある瞬間からあらゆる情愛は切り離され、永遠を生き始めなければならない。それが再生を経たモノたちの宿命なのだ。

そうして彼等はひとり歩きするだろう。そして、この一連のプロセスそのものが純粋な愛と呼ばれうるものとなるだろう。それこそが詩(ポエジー)の力というものだ。

愛が機能し始めるまで、言葉を奪われたモノたちにできることは何もない。それが、あからさまに、驚異や警告であろうとも。それを見過ごすものもいれば、聴き留めるものもいる。こうした生産、消費の悲しき回路に心臓なるものを持ち込んで、その関係をいったん寸断しトリートメントし、愛の循環に導こうというのが我らの心臓細工師の役目なのだ。すなわち、それこそが新しい愛情ではないか。

とはいえ、何もこうした条件下のみで発足したわけではない心臓細工師たちの愛の連帯は、モノたちのけなげさに同調する次元から次第に隔たって、詩という使命によってその行為を実践する超越の高みへと向かって行く。われわれは、死と連れ添ったモノたちの再生の中に新たな生命の歓喜を知る。とりわけ意識あるものたちにとって、何らかの精神的助長をきたす装置の具現化の試みがなされた愛の家の訪問者となって。

それらはある波動のもとに優しさの調和があり、またある世界の基本的な概念であり、また普遍的なコードの断片でもある。今、世界は結ばれている、イメージによって、行為によって。ひとつの偶然によって。すべては愛によって培われた痕跡にちがいあるまい。

こうしてこの愛の家でわれわれは出会うだろう。いつか亡び行くであろう己の肉体の亡霊に、彷彿する魂の友に、失われた記憶に、解放される夢に、そして、それらすべてを包みこむオーロラ、詩というものに。

心臓細工師のテーマソング(ハーティスツ・ソング)

ちぎれた手 ただれた背 縮れた指 ひんむいた目
ただでさえ立っているのも苦しいって
ただなのに持ち歩くにもむさ苦しいって
でもそんなこと構わないさ 構うものかいっこうに
不自由な過去はいっそこの機に棄てちまおう
君達がいつもそうされるように 今もそうであるように
泥だらけのお尻 焦げた髪 飛び出したおへそ 窪んだおでこ
まだまだやれると強気の彼 もっともっと生きたいわと彼女
よろしい、それでは始めましょう いち、にのさん、ほらごらん!
心臓ありゃ君は今日から別人さ 心臓が幸福を設計してくれる
それにはさすがの神さまも 黙ってみているありさまで
何をお嘆き 鉄の旦那 廃プラ小僧さん
何を虚ろな 木の御婦人 ガラスのお嬢ちゃん
捨てるものありゃ拾うものあり とかくこの世は持ちつ持たれつ
さあさあまかしておくんなさい 心臓細工はお手のもの
あらあら不思議ね、その腕前! 心臓細工は粋なのね
それでは我らの心臓くん とびきり素敵な心臓さん
そっと貴方にあげましょう
世界にひとつの心臓さ 世界にひとすじ光の帯
そっとお目々を開けてごらん 広がる転がるその世界
錬廃 ハイハイ 生みたてベビー 
笑いが漏れ心が踊る 吐息さえも健やかで
隣り合ってるあの子とこの子 見つめあってる 語り合ってる
それはわれらの起床じゃないか? それが新たな出発だ
みんなが鼓動を聴いている ウォームハートな目の中で
確かめあってる 励ましあってる
この愛の家で 愛に溢れたこの家で
存在ぞんざいこりゃ悲し 無下にされりゃ誰もがつらい
だもんで細工師おお忙し 奔走、喧噪、目が回る
代わる代わる 大変そう
でもさこいつがわれわれの 大事な仕事なんだもの
愛しきやつらがよろこべば それに優るものはなし
豊かに色づき恋をする 映えたるフォルムで話しだす
何だか不思議な気もするが モノクロームの風景に血液通っておりまする
通ってるんだ ほんとだよ
知 知 知 っと軽快に 時を刻むよ 刻んでるぅ
地獄なんてこりごりさ もうこれ以上 金輪際
(合唱)
来てみてほら見て、いかすじゃない? 
心臓細工の賜物で こうしてみんな豊かになったよ
来てみてほら見て、やるじゃない?
心臓細工の手招きで こうしてみんなの明日が来る
愛を知ったるこの家で いつでも誰もが確かめあえるよ
モノとココロがひとつになって メデタシメデタシラララララ
ひとつみんなもやってきて いろんなお話聴かせてよ
そんなこんなの愛の家 けなげに愛に生きようか

愛のある家に関するノート

愛のある家

愛のある家の心臓部(ハピネスト)Happinest

心臓細工師のホームポジション。ハピネスト間は全インナーネット、心臓トーク対応。通常は運び屋プリュマータだけが自由に出入りをゆるされる神聖な場所。至福を願うものたちの巣の意。以下その構造と機能。

四人の心臓細工師(ハーティスト)のプロフィール

1.知=血を流し込むもの(サージェン・ブラディ)

サージェン・ブラディ

再生に際しフォルム、色彩、材質すべてを調合するケミカリスト兼主治医、時にモノとモノとの偶然の邂逅をも演出する仲人。通称再生構図コーディネーター。
サーヴィス精神旺盛、貪欲、集中力あり。実践派。余暇のあいだも再生への意思を追及。モノたちの父的存在。

2.慈悲を恵むもの(ナナ・サリンジャー)

ナナ・サリンジャー

モノとモノとの意思の疎通に際し便宜をはかる対話係。マテリアル貯蔵管理官を受けもつ。働き者。繊細だがおおらか、世話好き。忍耐力に優れている。
再生不具合をチェックし、サージェン・ブラディにその状況を報告するアドヴァイザー。何事にも冷静沈着で再生時の縁の下の力持ちぶりを発揮。多くのモノたちの母的存在。

3.直感=詩を啓示するもの(カタリィ・ポエシラ)

カタリィ・ポエシラ

情感、および野生化との均衡のコントロール補佐官。または再生栄養師。気まぐれで時に凶暴、稚気あり。時に情緒不安定。涙脆いが直感にすぐれ、予知能力に長けている。音感に優れ再生時の鼓動の調律をも受け持つ。

4.案内係(グイド・マニュエラ)

グイド・マニュエラ

心臓細工師会の窓口を担当。広報員。愛の家へと誘導する。好奇心旺盛、おしゃべり。統率力あり。連帯のまとめ役。モノの性質等のデータ管理能力あり。また主に外交的手腕を発揮。モノの個としての最終的な方向性を決定付ける役目。

以上の四人の結束により再生が施される愛の家とそのシステム。精神磁場。

知の考察

3.サッティカ(血=知の秘密貯蔵タンク)

サッティカ

ここで蓄えられた血=知は、愛の家を機能させるためのいわばエンジン部である。音楽的なハーモニーにおける潤滑のためのオイル的効能をも併用している。
またサッティカでは、通常の聴覚では認識できない波動を常時発信している。それはミツバチの羽音のように聞こえるが、実際には、祈りの総体が音響化した知のノイズである。知の絶対量に優れないものや、感覚的に排除しようとする機能が作動した場合には、あからさまなノイズとなって、対外者を退ける働きを持っている。

5.血舎

血舎

心臓細工の実質的心臓部。再生工房とも呼ばれる。血となるための知的情報が収集される心臓ラボ。プリュマータのホームポジション。プリュマータの下方で、見者の水メルポン(言葉や詩、音楽などをシェイクした透明な固体)が培養されている。

精神的物質のシンボルとしての水について

純粋培養され、精製されたメルポンは当然胃のような組織では受け付けられない。よって、運び屋たちがそれを気体(ポケゾール)に変えて心臓細工師のもとに届ける。日々の心臓細工師の栄養素である。一般にポケゾールは肉眼では認識できない。その場合、未開の目が必要となる。 

6.プリュマータ(知の運び屋)

プリュマータ

1号から3号まで。垂直の運動と平行の運動がある。本来の動きは放物線を描くように空中移動するのだが、主に両極の世界AとB(例えば愛と憎悪といったもの)との橋渡しをしている。心臓細工師の血液コード上に垂直に待機する情報伝達係とクエスチョナーから送られる外部からの発信を心臓細工師に届ける平行的プリュマータに分けられる。駆動の意思によって生じる熱エネルギーを自家供給でき、それは内部にエネルギー備蓄として保存される。

7・クエスチョナー

クエスチョナー

心臓細工師と情報交信する電磁棒。対話コード・ウフルフアー機能で心臓細工師たちと心臓トークする。(言ってみれば想念における通話と言える)あらゆるものに懐疑を適用しようとすると、真理を導こうとすることで、再生磁気がとりまく。
通常、内的モードと外的モードとがある。(気紛れ切り替え)
栄養素(知)の運搬は内向モード、コミニケーション伝達は外交モードで常時切り替えOK。
原則的にここではデータ以外の感情的なものは通さない。感情的なものは全て記号として処理される。

8.ウイドウズ15(リバーシブル・オブジェクト)

ウイドウズ15

ビリアイドアンサンブル(遊戯栽培工房)愛の家のモノ・インターネットソフト。喪の作業を経たモノとモノとのインターネットシステムを司る十五のオペレーターたち(モノトーナーズ)。
オフ時(裏)にはビリアイドアンサンブル(遊戯栽培工房)となる。直感を磨くための遊戯性を兼ね備えている。これをモデルにありとあらゆる遊びの要素が生産される。偶然に身を委ねる構造。柔軟性を育むための装置など。

なお室内温度は粋の構造を踏まえた設計がなされている。

9.エモォーグランデ(感情の調節装置)

エモォーグランデ

感情を一度冷却分析することで所作を潤滑にするための調節装置。以下あらゆる感情が大まかに三つに識別され処理される。
1 激情から冷静さへ(クールさ)
2 冷酷さから優しさへ(慈悲)
3 否定的(悲観)から肯定的(楽観)へ(諦観あるいは達観)

それぞれの感情をケアーし調和を保つことで精神的成長を助長する。すべては超越への意思を内包する。
注)故障および誤使用の場合、逆に働くことがあるので注意要。(主に何者かの途方もない感情の発露が原因とされる)

10.カフェ院とヴォイスターキャッチャー

カフェ院

モノたちの声を聴くための茶房。モノたちのSOS、苦情、相談等のために開かれ、通称〈駆けこみ庵〉ともよばれる。 モノたちの嘆きの振動は、カフェ院中央部のヴォイスターキャッチャー内部に収集され、分析および処理される。ここで蓄積された情報は運び屋プリュマータによってハピネストにデータ輸送される。

11.イキッドウォール(嘆きの壁)

イキッドウォール

嘆きのろ過作業にともないイキッドウォールと呼ばれる壁のモニュメントとなる。受信の振動の余波で壁面は溶解の一途をたどる。浄化機能が正しく遂行されれればされるほど、壁は醜く溶解されてゆく。それらはモノたちの叫びの振動でもある。醜さのあまりを露呈する。別名〈嘆きの壁〉とも言う。死と再生のシンボル。

12.ロルロルンパー(モノたちの波動受信局)とロルロル(受信アンテナ)

ロルロルンパー

ありとあらゆるモノたちの波動(物質の非物質の言語)をキャッチするロルロルンパー。ロルロルという名のアンテナAとB。Aは男性的なるもの、Bは女性的なるものをそれぞれ受信。ただし厳密ではない。愛のある家には基本的に男性女性という区別が曖昧なため、同性愛的波動にはすこぶる寛容なモードと解釈されている。宇宙愛と呼んで差し支えない。
波動を合成することで、独自に新しいダンス(パロールンロール)する言語(パロリーナ)を形成する。

1.エゾラ太陽氏(室内調節システム

エゾラ太陽氏

常温コントローラー・エゾラ太陽氏の微笑み度によって愛の絶対温度が保たれている。またハピネストの連帯の連帯音頭がとられている。
微笑みによる二重構造。生のシンボル。

13.リヴィッドくん(欲望処理器官)とトラパロン(欲望の脱糞)

リヴィッドくん

リヴィッドルームとよばれる一室で個のあらゆる欲望を処理する。欲望が濾過され透明に個体化(トラパロン)されてゆく。また、トラパロンは愛の家の建築資材として別機能することがある。

15.ホビネドローン(空想の水供給蛇口)とアクアクガート(媒体水)

ホビネドローン

ホビネス湖水(心臓細工師の頭部にある)から直接引かれた非物質的(空想的)な水アクアクガート。空想の流れを潤滑にするだけでなく、あらゆる生命体の理想へと導く水となる。アクアクガートは媒体水であり、あらゆる詩(言語と感性による結合化した行動意識と解釈される)と結び付くことで具体的な形(表現形態)をとる。
アクアクガートの自動供給スポットはまだ未完成。完成は個々の感性の成熟に左右される。アクアクガートは外気に触れリュイドロとなる。

自動供給スポット・ホビネドームは自主管理、管理者にはFM英知通王Fの称号を与える。
リュイドロ(英知の個体化)&パピヨム(水から生まれ出ずる蝶) 
世紀末になると、それも、世界が混沌とすればするほど美しい蝶(パピヨム)がアクアクガートから生まれるという。パピヨムは再生への願いと願望の実態となって愛の家の守護的存在となる。
リュイドロの絶対数は心臓細工師が愛の家での夢見る数に応じて発生する。

14.ニュメーロンド(状況掌握委員会)

ニュメーロンド

あらゆる出来事に対し、数値に還元すること(現実的に)でもってそれを裁く委員三体ニュメロニアンたち。状況の客観的掌握を目的とする。扇の要が裁判長のニュメロニアス。そしていわゆる陪審員に相当するのが、ニュメロンおよびニュメロナである。
ただし、ここでは原則として、ことの善し悪しを問うことはない。ただし、特別許容を超えると裁判長公認のダイナモメーター(逆鱗度)が振れる。

その他、未完リスト 

愛のある家では成熟はあっても完成、すなわち鼓動の停止はありえない。したがって、風景は時刻、場所、雰囲気によって絶えず変化、変成の運命を余儀なくされている。現在再生中のもの、あるいは解体作業、および構想中のものを含めて無数に潜伏する。以下その一部。

トッキナ

ありとあらゆるバイオレンスに警告(サイレン)を発しサイレンスによって心の動き(バイオリズム)を調節し平成へと導く装置。

コレクショナイズドー

愛という名の物質と視線を私物化した扉。六十色の愛と六十人の瞳。愛とEYEがつがった扉。愛の世界を開き永遠へと流れゆく。物質と精神の交わりのための装置。

アイノノイズ

スベテアイワエイエンノワノナカニトジラレ
イマシズカナルヨアケトトモニアタラシイアイノコドウヲキクダロウ
ソシテマタソノコドウガサラナルコドウノレンドウトナッテユク
フルエテイル フルエテイル
マサニアタラシイアイダ
ボクタチガノゾンデイルノワ

ハピネストの周辺、再生されたモノたちの愛の陳列風景、詩の気流、モノたちの英知。言語の戯れ覚え書き

レンズの気泡、怒りから希望への昇華。
透明であることとその純度。
ものぐさな喪の作業への戒め。死ぬというはじまり、永遠、そして転生。
螺旋思考、夜のひとり歩き。
稚気の磁気、高慢ちきな天使の知己、愚かなまでに素直であること。
奇才の色彩放つ夏、それゆえソレイユランド。
金属臓器とその異色。
機械の虚ろ、奇怪さの発露。
すべての再生の可能性、存在の零度。
像の多重化。イメージの結束。複数の自己。
血液工房、知と知の攻防。
欠落と向上の相互扶助の精神性。
意思の大腿部、一種の解体具。
すべての再生の可能性、存在の零度。
像の多重化。イメージの結束。複数の自己。
血液工房、知と知の攻防。
欠落と向上の相互扶助の精神性。
意思の大腿部、一種の解体具。
おしゃべりによる感情の漸進的横滑り。
空洞にて謳歌する夜の言語化。太陽の復権。
溢れる、流れる、見つめる、抑制することのすべて、そして交感するモノたち。
気の育成から成熟、循環へ。宇宙との交接、あるいは交信。
コレスポンダンスで踊る、あるいは通底するモノたちの静止。
言葉なしに、それは永久運動。強者の理念。
心臓細工の唄が聴こえる。
すべては愛の家から始まる。
新しいハーモニー。超越への意思、憧憬へ。
愛の完成、あるいは未完への意思。