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デザイン考

一応、デザイン業を生業としている以上、このジャンルではおふざけ禁止。などとわざわざ改めていうつもりは毛頭ない。というか、別にふざけているつもりは、当方、全然ないのだが、人によってはそう捉える人がいるようである。しかし、そもそもがデザインコンセプトの中に、ふざけた要素というものが根底にはある。というか、上品に言い換えればユーモアであり、下品にいえば悪ふざけ、というだけの話である。

もっと大きな視点にたてば、何も広告や印刷物だけがデザインの領域ではない。料理一つとったって、十分にデザイン要素はあるし、ファッションや着こなしそのものはデザイン的観点を無視できないのはいうまでもない。拡張すれば、収納のセンスやスケジュールおよび時間管理、計画性といったものにまで、デザイン感性は適応される。話す言葉からこうして言葉を綴ることに至るまで、デザイン性というものがいたるところに浸透しているのだと考えて差し支えあるまい。目に見えないものでいうなら、思考自体がデザインなのだ。つまりは、意図されたものは全てなんらかのデザイン性を最初から持っているということだ。そうやって考えていけば、日常、あらゆる人間はデザイナーであり、デザイン感性というものは、この先もます明日重要な人類の叡智となってゆくべきものだとさえ思う。

話が少々飛びすぎだ。通常の業務に置いては、良いデザインとは、クライアントを満足させ、なおかつ、その末端の人々に訴えうるものでなければならない、というのはもちろん認識している。お金をもらうというのはそういうことだと思っている。それが、アートとデザインとを区別しているただ一つのことだといっていい。だとすれば、たとえかしこまって、これがデザインでございといったところで、あまり説得力はないかもしれない。しかし、これでも本人は長年にわたってすこぶる真剣にデザインと取り組んできたのである。別段大きな仕事、あるいは、世間の目を惹く派手な仕事でなくとも、その想いに変わりはない。ここまでの道のりは、実に手探りで、不確定な要素に包まれ、独学で辿りついたものだからといって、自分にはデザイナーとしての資質も一応備わっていないとは思ってはいない。曲がりなりにも、それで生計を立ててきたのだから、おかしな話ではないだろう。むしろ、アートな表現形態よりは、わかりやすいものと考えているくらいである。

ただし、傾向、あるいは思考として、アートとしての側面をもつ表現としてのデザインと商業デザインとの差をあまり重要視してはいない。アートの延長上とデザインの延長上に、自分のテリトリーがある。アートもデザインも全て独学であり、コンピュータという道具に依存してきたのは事実だが、そこには人間というものを介して、必要最低限の手段をとっているに過ぎない。いわゆる優等生、模範的職業デザイナーとまでは考えてはいないが、人の考えがそれぞれ違うように、デザインへの考え方も人それぞれだと思う以上、そんなことはさして需要なことではない。美意識や、美的感覚とても同じことである。が、ものには道理というものがあって、機能性とか便宜性だけを追求している人間ではないから、そこのところはもっと自由に、幅をもたせて考えている。

街中を見渡せば、面白いデザインというのは、必ずしても意図されたものばかりとは限らない。自然に目を向けても同じことだ。ストリートファッションがあるように、ストリートデザインというものがあって然りなのだ。しかし良いデザインとは、明確にいえば、必ず役割というものがある。役割なしにデザインをごり押しするほどの不粋ではない。例えば、偶然に浮かぶ雲がいかに素晴らしいデザインか、などと唐突に言い出しても、それは単なる見方であり、感覚でしかない。そして何より偶然に過ぎない。自分はその偶然を尊ぶし、面白いと考える人間だ。デザイナー以前の問題である。だからといって、よく考え抜かれた上のシンプルなデザインがダメだとか、訴求力のある広告が面白くないとかいっているわけではない。そうしたもののに素晴らしいものはたくさんあるし、憧れるほどに素晴らしいものともたくさん出会ってきた。だが、そこで、何やら単に人を目を欺くだけの悪意あるデザインや、拝金主義を全面に押し出した広告の類、そしてあまりに人を不快にしかしないものなどには食指が動かない、というだけだ。

いかに、面白いもの、楽しいもの、それを自分が納得する形で発想できるか、と突き詰めてゆくうちに、いいデザインと呼ばれるものとの交わりこそが、自分にとっての心地よいハーモニー、デザインの原点だと思うようになった。要するに万物との調和である。自分という個性が自然の一部をなすデザイン要素なのだと。妥協もしないが、頑なに何かを押し付けもしない。そこに現れる確かな個が孤立することなく、超然としているのが理想だ。
そのためには、当たり前にある自然から学ぶ謙虚さ、日本文化への回帰や、物事の本質からは目を背けることなく、また自分の個性や感性を卑下することなく、超然として、日々、様々なものに対する好奇心を失わずにいること、先入観にとらわれることなく、真っ新な目で物事を捉えること。そうした思いはモノ、人問わずに持ち続けてゆくことでデザインの原動力になるなのだと考えている。

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