お正月をウキウキ過ごすためのプレイリスト

泰安洋行

基本的に、YOUTUBEを利用したプレイリストを
ここで多用したくはないのだが、
というのも、必ずしも探している音源が
全てアップされているわけではないことや、
あるいは、その音源が知らずに削除されてしまうことがあること、
所詮、人のふんどしにあやかるのは気が引ける、など
言い訳はいくらでもあるのだが、
まあ、年末、年始ということで引き続き、
三が日はこのシリーズを続けてみようと思う。

が、昨日とおんなじコンセプトじゃつまらないからと
今日の特集は、“ウキウキ感”にこだわってみた。
どちらかというと、元気になるようなニューイヤーソングを中心に
と思ったけれど、それは次に回すとしよう。
でも、結局は、ウキウキすれば
どんな音だってウキウキできるんってことなんだけれども。
それを言っちゃ元も子もないか。

YMO:中国女 

別に曲が正月っぽいかというわけでもないんだけれど
昔っからお正月にYMOはよく聴いていたんだ。
実際、テクノポップとお正月のムードは
相性がいい気がするってだけなんだけどね。
実際、YMOの曲の中でお正月っぽいのはどれだろう?
なんて考え始めると、これまた抜け出られなくなってしまう。
嬉しい嬉しい出口なしの世界。
こればかりは、もう独断と偏見ってなことになるけど
ま、「中国女」という無難な選択にしておきましょう。

Otis Redding & Carla Thomas:New Year’s Resolution

オーティス・レディングとカーラ・トーマスによる、
同じStaxレーベル同志の企画もの。
で、その中の一曲だ。
タイトルに引っ張られるけど、普通にいい曲だ。
まさに王様と女王のカップリング。
豪華な組み合わせで人気も高いアルバム。

Pizzicato Five:Sakura Sakura

春を詠うのは気が早く、まだまだ先の話だけれども、
日本の国花がまごかたなくサクラであることはわざわざ言うまでもない。
お屠蘇をいただきながら、桜を見る、ことはできなくとも
その気分は十二分に味わえるピチカートナンバー。
一足先に、春を心身ともに取り込んで
ウキウキする気分を味わう、う〜む、やはり日本人は素敵なのだ。
ってなことおっしゃいましたかね?

Nino Rota : Cadillac / Arrivederci Roma / Caracalla’s

ニーノ・ロータといえばフェリーニ。
これはそのフェリーニの名作『甘い生活』からのご機嫌なナンバー。
洒落ている。実に洒落とりますなあ。
イタリアの元祖ちょいワル色男ことマストロヤンニと
絶世のセクシー美女アニタ・エクバーグによる
大人の恋の狂想曲が懐かしい。
懐かしいといえば、
この曲を聴くと、その昔、プロ野球ニュースという番組のテーマソングに
使われていたのを思い出しますネ。

Mick Karn : Tribal Dawn

ジャパン解散後、先陣を切ってソロ活動に入ったミックが
初めて出したソロ一曲目を飾るのがこれだった。
四十年たってもなお強烈。
一度聴いたら忘れられないフレーズだ。
「部族の夜明け」というタイトルのイメージからも
無国籍感がさらに増した感がある。
ここでは、ジャパン時代よりさらに進化したミックの個性が垣間見れる。
ベースだけではなく、コンポーザーとしても
有能な一面を証明したアルバムだと言えるんじゃないかな。

玉置浩二 :男はつらいよ

正月といえば、『男はつらいよ』っていうのが定番、
なのかどうかは別にして
寅さんといえば、その主題歌が思い浮かんでしまうのが日本人なんでしょうか。
映画で流れる渥美清本人の歌じゃ、少し芸がない気がして
そんなわけで玉置さんの歌も素晴らしいんで、
こちらをセレクトしておきます。

Jacques Tati – Soundtrack Music from ‘Jour de Fête’

『男はつらいよ』のフランス版、といえば
ジャック・タチの『ボクの伯父さん』、そんなわけはないか。
あはは。まあ、お正月だし、その辺のアバウトさはご勘弁
で、映画とセットのこの音楽がたまりません。
これは『ボクの伯父さん』ではなく「Jour de Fête」
直訳すると、「お祝いの日」だけど
邦題『のんき大将脱線の巻』。
のんきなお正月にはピッタリだね。
なんなら、アルバム丸ごと聴いても問題ございませんね。

細野晴臣: 香港ブルース

ま、どうしても聴いてしまいますわね。
そして選んでしまう芸のなさ。
それでもあえていってしまいましょう。
定番の、説明不要の細野ブルースこと「香港ブルース」
異国情緒のある音はお正月に似つかわしい?
『泰安洋行』からこのナンバーで
この一年をぜひ泰安洋行といきたい願いを込めて。
と言いつつ、最近の若いメンバーとのバージョンがあったので
こちらをあげておきましょう。
ちなみに、アッコちゃん曰く、
プロ泣かせのムヅカシイリズムなんだそうです。
そんなことを全く感じさせないあたりが天才細野さんだね。

大工哲弘:安里屋ゆんた

お正月に沖縄旅行もいいけれど、僕には音楽があるからいいや。
もっともよく耳にしてきた沖縄音階というと
「安里屋ゆんた」じゃないかと思うんだけど、
どうしても細野さんや教授の曲がまず浮かんでしまう。
なので、ここは八重山民謡の第一人者、
大工哲弘の「安里屋ゆんた」といきましょう。
音階は同じでも波動も違うし、テンションも違う。
世界に誇る琉球魂を肌で感じましょう。

Buena Vista Social Club Feat.Ibrahim Ferrer:Bruca Maniguá 

最後はこれでシメさせていただきましょう。
キューバ音楽のナットキングコールと謳われたイブラハム・フェレール。
ライクーダーも惚れたイブラハムの歌。
ブエナビスタ・ソシアルクラブって本当に味わい深い音楽だと思うな。
特にこの「Bruca Maniguá 」がたまりません。
お正月ののんびり感の躍動を与える歌の力。
何よりも素晴らしい演奏と歌のバランス。
ここもあえてスタジオ盤ではなく、ライブ盤で臨場感を味わいたい。
この流れで、ヴェンダースの映画版をみるのも悪かないな。

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