デヴィッド・ボウイ特集3

DAVID BOWIE
(C) MASAYOSHI SUKITA

本当は、昨日の続きでPVセレクション後半にしようと思ったんだけど、
今日は命日ということもあって、カバーがいいかなって思い始めた。
それでいろいろセレクトしていたら、いろいろな人のバージョンが見つかって
これまた感慨深い思いに浸っていたってわけなんだ。

まあ、ボウイと言う人がいかに、世界中のリスナーやアーティストから
リスペクトされ、愛されていたってことが、改めてわかって
素直にその感動に乗っかろう、ってわけさ。

まあ、自分は曲を聴く他なにもできないけれど、
その思いにさしたる違いはないと思うな。
で、できれば珍しいものを、と思っていたけれど
そんなこだわりは、どうでもいいことだ。
なぜなら、そこには愛しかないからだ。
この愛というものこそが全てだと、改っていうことでもないかもしれないが
言いたいだけなんだから、素直に思いつくままやってみよう。

ボウイの曲に改めて感服したなあ。
カッコいいロックンロールナンバーから、しっとりバラードまで
本当に自在でご機嫌なナンバーがいたるところにあるもんだ。

本来なら、GO TOキャンペーンで京都にでも繰り出して、
ボウイの曲を聴きながら街を練り歩きたい気分なんだけども、
なかなか事情が許さない。
だもんで、ここはイマジネーションの力を借りるしかないかなと、
思い出したのはボウイの京都での写真。
コレは『HEROES』のジャケットで知られる鋤田さんの写真で、
中でも個人的に懐かしい阪急電車を背景にしたショットに
グッとくるものがあるな。
本人もお気に入りの一枚だとか。
多分阪急河原町駅だろう、
京都から梅田に向かう途中だったんだろうね。
よく、この阪急電車に乗って京都に出かけていた頃が懐かしいな。

喉元過ぎてもまだまだ熱い。ボウイを注ぐカバーセレクション

Tedeschi Trucks Band : Oh You Pretty Things

いつだったかラジオで流れているの聴いていいなと思っていたのがコレ。
テデスキ・トラックス・バンドとボウイの組み合わせもちょっと意外だけど
スーザンの歌う「Oh! You Pretty Things」は悪くないな。
この曲のオプティミスティックな雰囲気に、
よりゴージャス感が出てて素晴らしい。
スタリハライヴ映像をミックスしたあたりも乙。

Mick Karn:Ashes to Ashes

もろトリビュート盤からの一曲だけど、あのミックがカバーしているのが目玉になっている。
ミックは、確か、ミッジユーロとのライブパフォーマンスでも「STAR」をやっていたはずだけど
公に発表したボウイナンバーはコレが最初で最後。
ヴァーカルはさておき、ボウイの曲の中にあのブリブリベースが入っているのは不思議な感じだな。
そういえば、ミックと元奥方アンジーとは同じキプロス出身のよしみで仲が良かったっけな。

Associates :Boys Keep Swinging

ビリー・マッケンジー率いるアソシエイツなんて、
もうほとんど誰も覚えていないとは思うんだけど、
僕がニューウェイブにどっぷり浸かっていた頃に知って、
聴いていたイギリスのバンドだ。
コレってデビューシングルじゃなかったっけな。
随分探したんだけど、手に入らなかった。今じゃ簡単に聴けるな。

Blondie : Heroes

ブロンディとボウイの組み合わせも不思議といや不思議だけど
ここがブロンディのブロンディたるところ。
ボウイとも交流があったし、この曲ではフリップさんも友情参加しているから
なんとも貴重な音源じゃないかな。

Gabrielle Aplin : Space Oddity

最近のミュージックシーンをリアルタイムで追っかけるのも大変だ。
でも、質のいいミュージシャンはいろいろあっても、
回り回って聴くことにはなる。
ガブリエル・アプリンもそういう感じで耳にした一人で、いいなと思っていた。
で、この「SPECE ODDITY」も彼女の持っている良さが
うまく反映されたナイスカバーだな。
やっぱりイギリスって、そういう良き伝統のようなものが
脈々と流れているんだなあとつくづく思うね。

MORRISSEY : Drive In Saturday

モリッシーのこのカバーは知らなかったな。
でも「Drive In Saturday」自体のカバーが珍しいんで聴いてみると、
やっぱりモリッシーはモリッシーだった。
この辺のミュージシャンでボウイの影響を受けていないミュージシャンを探す方が
一苦労じゃないかな。
みんな通過儀礼だったんだろうね。

Peter Gabriel : Heroes

こちらは大御所中の大御所ガブリエル様でございますね。
この人場合は、カバーというよりは、
自分のオリジナルのようになってしまっているのが面白い。
通算8枚目のスタジオ録音アルバム『Scratch My Back』に収録されている。
当然、深みもあるし、ぱっとでのミュージシャンにこの味は出せんだろうなあ。
カバーを忘れて聞き入ってしまうものがある。

LENNY KRAVITZ: DJ

ストレートなロックテーストのものはあんまり好きじゃないんだけど、
この人の場合は、やっぱりちゃんと黒ノリがあるから、曲がしまるんだね。
この黒い骨太感がこの人のカッコよさだから、
『Young Americans』や『Fame』あたりのボウイのファンキーな曲も聴いてみたいな。

Olivia Kuper Harris:Life On Mars

ここで取り上げたものの中で、唯一、全然知らなかった人のバージョンだ。
オリビア・クーパー・ハリス嬢によるエラ・フィッツジェラルド風のナンバー。
なんの予備知識もないままに、聴いていたけど悪くはなかった。
こんなアレンジもいいなと思わせるところが、ボウイの曲の懐なんだろうけど、
もともと「Life On Mars」はボウイがシナトラを意識して書いた曲だと
言っていた気がするから、馴染んで当然なんだけども。
実にロマンチックなアレンジが成功している例だね。

Mike Garson:Let’s Dance

昨年末に出たジャズ・アレンジでのトリビュート・アルバム
『David Bowie in Jazz』もまあ面白かった。
アレンジ次第でいくらでも広がる世界だからとはいえ、
その中で、もともとボウイのバンドに在籍もしていた
ピアニストのマイク・ガーソンのインストナンバーのアレンジも
なかなか新鮮だったので、ひとまずコレをセレクトしてみた。

大橋トリオ:Starman

まあ、歌モノとしては日本人からすると
ボウイのカバーをクリアするにはちょっと敷居が高いかもしれない。
そう思ってはいるんだけれど、大橋トリオのカバーは
そんな思いを見事に吹き消してくれるナイスカバーだ。
この他にも「The Man Who Sold the World」もやっているけど、
とにかくこの人はアレンジが素晴らしいね。
とっても有能なアレンジャーでもあるところをここでも証明してくれている。

Karen O & Willie Nelson :Under Pressure

ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・オーとウイリー・ネルソンのカップリングに
思わずつられてしまったけど、
聞けば聴くほどにコレはコレでなんか凄いし、深みにはなるなあ。
音楽の奇跡が詰まっているといおうか、ダウナーなテンポがこれまたいい感じだ。
で、曲はボウイとクイーンの共演作だから、余計に特別な思いが込み上げてくるよ。

Bauhaus :Ziggy Stardust

ボウイカバーの中でもかなりベタな一曲ではあるんだけど、
懐かしさも手伝って一応セレクトしておこう。
バウハウスの「ジギー」はもうそのままのジギーというか、
なんのひねりもない荒々しいジギースターダストなんだけど、
そこが当時のこのバンドのキャラクターと通じている魅力でもあるのかなと。

Seu Jorge: Rock N’ Roll Suicide

トリを飾ってもらうのはこの人。
ブラジルの遊吟詩人ことセウ・ジョルジで、
もともとフルカバーアルバム『Life Aquatic: Studio Sessions』を出していて、
そこからずっと聴いているけど、
面白いことに、セウはそれまでボウイを聴いたこともなかったそうだ。
つまり企画でやってみてハマったっていう珍しいケースだ。
それでいて、共演まで果たしているのだから、縁とは不思議なもの。
他のカバーとの違いは、祖国語ポルトガル語で歌われているところも
ちょっと不思議な雰囲気というか、不思議なカバーになっているな。
で、そのセウの、「The Life Aquatic With Steve Zissou」から、
ボウイだけの曲をセレクトした動画があったので、
そこから「Rock N’ Roll Suicide」を。
海をバックに歌うこのシチュエーションそのものが感慨深い哀愁を誘う。

十曲をオーバーしてしまったけど、まあしょうがない。
なんでも予定どおりのはならないもの。
PVの後半は後半で、前半に繋げてアップしておこうかしら?

ボウイに関してはまだまだいろんな企画が考えられるんだけれど、
ひとまず、特集はここで打ち止めにして、
また来年この時期が来たら新たな企画を考えるとしよう。

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