我が家の春の定番セレクション:其の弐

我が家の春の定番セレクション:其の弐
我が家の春の定番セレクション:其の弐

春よ、どんどん君のページをめくっていくがいい。
そして、ぼくらの自由な気持ちを遠慮なく書きこんで
あらゆるページを希望と楽しさで、満たせておくれよ。

春は素敵だ。
素敵な春だ。
君は素敵だ。
素敵な君だ。

いま、ぼくは春に住んでいる。
春の風に腰掛けている
そう、たったいま、心が移ってきたばかりだ。
ここらでひとつ、弾ませた息を音楽で整えるとしよう。
そんなわけで、さらに10枚の続編をあげてみよう。
「我が家の春の定番セレクション:其の弐」をランダムにあげていこう。

OLD TIME LADY:MARIA MALDAUR

大好きなライ・ク-ダ-やジム・ケルトナーはもちろん、
その他の顔ぶれも豪華絢爛。
「Midnight At the Oasis」のエイモス・ギャレットのスライドギターいいんだわあ。
アメリカさんにャあかなわんわ、つわものたちにようる歌姫サポート。
こういう音楽が古きよき時代の音楽といって片付けられちゃあ困るよねえ。
当時のマリア・マルダ-嬢、この乙女っぽさがやっぱいいなあ。

Little Creatures: Talking Heads

アメリカンニューウエイブ〜ポップミュージクックの流れの中で
良くも悪くも、トーキング・ヘッズの礎を作ったのは
まぎれもなくプロデューサーのブライアン・イーノの手腕であるのは間違いない。
そのイーノの呪縛からの開放感が実に心地よいこの6作目のスタジオアルバム
『Little Creatures』は「普通の楽曲を作りたかった」というデヴィッド・バーンの趣旨通り
アメリカンルーツロックの流れを汲む、カントリーからフォーキーなロックまで
独自のスタイルを形成して成功したアルバムで
これまで以上に親しみやすく、聴きやすい雰囲気に満ちていて、好きだな。

Into the Purple Valley: Ry Cooder

音楽通で、ライ・クーダーにケチをつける人はいないと思いますが
これだけの巨匠にもなれば、
どのアルバムがいいかは人によって評価が分かれるところでしょう。
そこで、この『紫の峡谷』(原題:Into the Purple Valley)は
言うなればライ入門編としてもってこいの名盤なのです。
これを聞けば春とともに
ライ・クーダーの素晴らしさに目覚めることでしょう。

Idlewild: Everything But The Girl

ベン・ワットとトレーシー・ソーンからなる夫婦デュオ
ネオアコブームの風に乗り颯爽と現れたEBTGも
時代とともに音楽性も多様化して
今や大御所の域にまできた感があるけど
僕にとっては八十年代の空気感満載のこの頃が、未だ大好きなのです。
この辺りはどれも甲乙つけがたい名作ぞろいなんだけれど
一枚だけと言われたらやはりこれかな。
希望と切なさの入り混じった「 Apron Strings 」で終わる
この哀愁の余韻がたまりません。

ぼくらの空気公団: 空気公団

空気公団と言うネーミングが素敵で
『融』と言うデビューアルバムを聞いて以来
ずっと彼らの音が好きでした。
残念ながら解散してしまったのだけれど
いいバンドだったことは曲を聴けばわかることです。
東京と言う街の空気を醸した音楽という意味で
春の東京の街にぴったり寄り添う音楽だと思います。

Domingo :COSTA,GAL VELOSO

MBPを含むトロピカリズモの雄カエタノの初期代表作にして
名盤の誉れ高きアルバム。
ガル・コスタとの共作アルバムとして製作された
のちに多様なアルバムを発表し続けるカエタノの
純粋なボッサアルバムとして初期の貴重な瑞々しさに溢れている。
ちなみにドミンゴとはポルトガル語で日曜日のこと
休日の昼下がりにぴったりの楽観的なトーンが心地よいアルバム。

The Secret Life of Harpers Bizarre :Harpers Bizarre

ソフトロックの影響下にある渋谷系に影響を与えたという
認識下のアメリカのコーラスデュオハーパース・ビザール。
その定義の是非はおいておいても、ビーチ・ボーイズを頂点として
ヴァンダイク・パークスをはじめ、
ロジャー・ニコルスやフリー・デザイン、ミレニアムなどが浮かび
そのなかにハーパース・ビザールがいるという認識で、
当然、音の近似値性は感じられる。
立ち上げメンバーのテッド・テンプルマンはのちに
ヴァン・モリソンからヴァン・ヘイレンまで、
数多くのヒットナンバーを世に送り出した名物プロデューサーで知られる。
小春日和にはもってこいのパステルカラーのポップ・ミュージックをご堪能あれ。

Lookout for Hope :Bill Frisell

好きなギタリストは言われれば間違いなくこの人を挙げる、
ビル・フリーゼルの浮遊感のあるギターサウンドは
まさに春の大気の霞のように独特の音色で
聴くものを魅了する。
カントリーからジャズ、ロック、映画音楽など
様々なジャンルで活躍し、多くのアルバムがある中で
ECMからリリースされたこのアルバムから
入ったので、思い入れがあるのです。

Stranded:ROXY MUSIC

ブライアン・イーノ脱退、ロキシーの3rdアルバム。
高校生の頃一番最初に買ったロキシーミュージックのアルバムがこれだった。
フランス語を交え、その名もヨーロピアンの哀愁満載
「A SONG FOR EUROPE」のアンディマッケイの泣きのサックス
「AMAZONA」のフィル・マンザネラの派手なギターワーク
「Mother OF Pearl」の展開の面白さ。
全体的な楽曲の良さが際立った名盤。

Segundo:Juana Molina

フォークトロニカなんて言われ方をする
アルゼンチンの鬼才ファナモリーナ嬢の2000年のアルバム
セグンドとはスペイン語でセカンド、
つまりはセカンドアルバムである。
エレクトロニカとアコースティックの融合。
前衛すぎず、素朴すぎず
バランス感覚絶妙の一枚。
アルゼンチンの草原パンパにたなびく風に乗って
届けられるそんな瑞々しさに春を感じます。

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