ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL10

ヘイユー、メイユー、シーヤレイラ。僕の好きな俳優のたたずむ映画コレクション(洋画編)
ヘイユー、メイユー、シーヤレイラ。僕の好きな俳優のたたずむ映画コレクション(洋画編)

「好きな俳優のいる映画をみて、その好きさ加減について
想いを馳せながら他愛も無いことグダグダ書く」シリーズ、
前回の邦画編に引き続き、第二弾は洋画編を書いて見たいと思う。
普段、特に、邦画洋画を意識してみることなどないのだが、
やはり、体系化した方が、何かと整理しやすい、ということだ。
それに、異邦人とでもいうのか、他者性が増すというか、
どういう境遇、背景で生きてきたか、
日本人の俳優なら、少しは想像がつくが
外国の俳優たちには総じてそれがない。
おって調べてみても限界はある。
その意味では、どこか、ミステリーな要素が手伝って
いっそうその俳優への勝手な妄想が膨らむ、
ということはあるのかもしれない。

それにしても、日本人俳優と異なる点は、
どうしても、言語が直接的に響かない、という点だ。
しかし、そんなことは映画に没頭するとどうでもよくなってくる。
やはり好きになるポイントは変わらないのだ。
どうしたって、肩入れしたくなる理由は
俳優によって自ずと違ってくるのは当然だが
やはり、第一に、映画そのものに惹かれるものがある。
映画がつまらないが、その俳優みたさにみる、
ということも、無いわけでは無いが、
それは後付けでしか無い気がする。
おそらく、何かしら気を惹くであろう映画だという前提で
プラスアルファその俳優が出ている、という要素が後押しする。
もしくは、なんらかの理由でみる羽目になった映画で
その登場人物によって、映画そのものが一体化し、
切っても切り離せなくなってえた感動なり、感慨でもって
後付けで、その俳優を好きだと認識し直すこともある。

所詮、そんな定義はそもそもどうでも良いが、
やはり、好きな俳優がそこにいるだけで、
映画体験はより至福に満ちたものになる、
これだけは確かなことである。

ヘイユー、メイユー、シーヤレイラ。僕の好きな俳優のたたずむ映画コレクション(洋画編)

  1. 感情エレベーターガール。笑って泣いて、泣いて笑って・・・ジュリエッタ・マシーナスタイル『カビリアの夜』の場合
  2. 鉄の女はサッチャーでもサッチーでもなく、ユペール様である・・・イザベル・ユペールスタイル『エル』の場合
  3. 映画史ひとくくり、恐れ入りますこれぞシネマのオーソリティー・・・オーソン・ウェルズスタイル『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』の場合
  4. ジーナの姐御とカサヴェテス一家を関西弁で讃えるの巻・・・ジーナ・ローランズスタイル『グロリア』の場合
  5. 死にガミガミいうことなかれ主義・・・マックス・フォン・シドースタイル『第七の封印』の場合
  6. 神なき人生はラッキー、それともアンラッキー?・・・ハリー・ディーン・スタントンスタイル『ラッキー』の場合
  7. 賭けてみるのは、悪女か美魔女かファム・ファタールか?・・・ジャンヌ・モロースタイル『天使の入江』の場合
  8. カウリスマキブルースを奏でる粋な男に乾杯と言う名の哀悼を・・・マッティ・ペロンパースタイル『ラ・ヴィ・ドゥ・ボエーム』の場合
  9. ポランスキーの非尋常的臨場感は映画の神をも狂わせかねない妄想の宝庫である・・・カトリーヌ・ドヌーブスタイル『反撥』の場合
  10. 絶世の美女、ガルボのツンデレ地帯の雪解けを見届けよう・・・グレタ・ガルボスタイル『ニノチカ』の場合
  11. 静まれファシズム。復讐するはゴダールにあり・・・ジャン=ルイ・トランティニャンスタイル『暗殺の森』の場合
  12. ツンデレ情事顔のほころびにキュン・・・モニカ・ヴィッティスタイル『情事』の場合
  13. アンナに愛していたのだけれど・・・アンナ・カリーナスタイル『女は女である』の場合
  14. 95分の思い出。サラヴァ、愛しき香港ブルースよ・・・レスリー・チャンスタイル『欲望の翼』の場合
  15. 君みたいにステキな女優がどうして泣いているの?・・・ジーン・セバーグスタイル『勝手にしやがれ』の場合
  16. 分裂するは我にあり。アウトかセーフか、その危険なダブルプレイ・・・ピエール・クレマンティスタイル『ベルトルッチの分身』の場合
  17. マルチェロ流、ワルよりもこだわる男のセンチメンタリズム・・・マルチェロ・マストロヤンニスタイル『白夜』の場合
  18. 女の視線はいつも男の死角に属すもの・・・ドミニク・サンダスタイル『やさしい女』の場合
  19. 狼さん、時間ですよ・・・リブ・ウルマンスタイル『狼の時刻』の場合
  20. 夢見るミューズはアイドル遊びのアイドリング中・・・ビュル・オジエスタイル『アイドルたち』の場合

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