フランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』をめぐって
悪女に焦がれ身を焦がされ、つむじ風に弄ばれて その昔「中ピ連(中絶禁止法に反対し、ピルの全面解禁を要求する女性解放連合)」というウーマンリブの団体があった。今から半世紀近く前のことだ。ピンクのヘルメットを被り、女性上位の...
悪女に焦がれ身を焦がされ、つむじ風に弄ばれて その昔「中ピ連(中絶禁止法に反対し、ピルの全面解禁を要求する女性解放連合)」というウーマンリブの団体があった。今から半世紀近く前のことだ。ピンクのヘルメットを被り、女性上位の...
日本では長らく未公開作品だった ジャック・ドゥミによる『天使の入江』を観た。 噂に違わず幻の傑作である。 オープニングやタイトルからは、どんな話なのか想像がつきにくい。 地中海に面する「天使の入江」と名付けられた海岸通り沿い、 ニースの通称「英国人の散歩道」を優雅に歩いているのは ブロンドヘアーのジャンヌ・モロー。 アイリスインし正面から捉え、 そこからドゥミ&ヴァルダ夫妻の作品で馴染みの ジャン・ラビエによる一気の高速移動撮影に ミシェル・ルグランのドラマチックなピアノ曲がかぶさってくる。 うーん、実に素敵なオープニングだ。