レモン水、粋を凝して
レモンというものには、憂鬱を払拭する不思議な効能がある、 とまではいえないけれど、ある種の爽やかさを提供してくれることは どうやら間違いない。 そんな紡錘形の黄色いレモンを輪切りに水に浮かべて、 ワンランク上の水をゴクリ。 そして頭を空にするというのも悪くはない。
レモンというものには、憂鬱を払拭する不思議な効能がある、 とまではいえないけれど、ある種の爽やかさを提供してくれることは どうやら間違いない。 そんな紡錘形の黄色いレモンを輪切りに水に浮かべて、 ワンランク上の水をゴクリ。 そして頭を空にするというのも悪くはない。
そもそも、あの羽化の神秘は必見もので。 長い年月地下生活者で、ようやく日の目をあびてもわずか数週間、 うまく羽化できれば、これ幸いの儀式。 で、背中を割って出てきて、宙返り発進、 神秘の純白の羽根は、地上という俗に属するための洗礼のような感じで 徐々に変色していくんですよね。 あれを見ると日中、数週間の大合唱ぐらい、大目に見てあげたい気になります。
その名もモンドミュージック。 モンドとはイタリア語で“世界”を意味する言葉だが 数奇で独特な、というニュアンスを含みながら モンドミュージックはイージーリスニングをより洗練させ どこかビザールで、どこかキュッチュで それこそエキゾチズムを刺激するような空気を持った音楽のことで ワールドミュージックともまた響きが違う。
アンビエントが必ずしもチルアウトかというと そういうものでもないし、 ロックやポップミュージック、 あるいはクラシックやジャズの中にでも 十二分にチルな要素のあるものもある。 そこから拡張してラウンジと呼んでもいいし なんならモンドミュージックと一括りにしてもいいのだが 問題はそんなところにはない。 心地いいということに理屈はいらないわけだ。 そこが音楽の素晴らしさであり、暑さから逃れうる 一つの音楽体験と呼んでいる所以なのだ。
自然に対しては無防備でも、 頭を使えばなんとかなるはずだ。 とにかく、物事は冷静に。 そこで、いったん頭を冷やすとしよう。 ここではそのお供であるチルアウトなミュージックを とりあえずセレクトしてみよう。
いま、つまらない論争で時間を費やすよりも、 一曲でも、一枚でも良質な世界の音楽を 自由に聴く時間を大事にしたいと思う。 日本という狭い国の、偏狭な教育にさらされている子供たちが こうした素晴らしい世界に出会うきっかけになれば、 もっと人類は豊かなものになるはずだ。
常々、音楽というものに癒され、励まされ、楽しみをもらってきた以上、 この切実な問題から目をそむけられはしない。 よって、ここはひとり部屋で爆音で音楽を聞いて、 いろんなモヤモヤを吹き飛ばしたい。 そんなこんなで、勝手に爆音リストなるものをつくってみた。 あくまでも、大きな音を競うわけではなく、その音楽を聞いて高揚するために そのひとつの方法として、爆音で聴く、ということを設定してみただけである
カリブ海の島国トリニダード・トバゴ共和国で発明された楽器で、 国民楽器に認定されているほど、浸透している。 トリニダード・トバゴのポートオブスペインで毎年行われるカーニヴァルでも 多くのスティールパン奏者が参加し、賑わいをみせるというが、 近頃では、いろんなポップ・ミュージックの楽曲のなかからも 頻繁に聞こえてくるようにようになった。
「夏の扉」というキーワードで真っ先に思い出したのはなぜだか松田聖子「裸足の季節」である。正直、聖子ちゃんファンであったこともないし、曲がとくに好きだったというわけでもないのだがやはり、同時代意識というものがどこかですりこ...
夏といえば青い空、白い雲。 雲ひとつない空もいいですが、雲はちょっとしたアクセント。 綿菓子のような入道雲の、あのはっきりとしたマチエール感が大好きです。 まるで油絵のごとき骨太なタッチ、 空がキャンバスとでもいわんばかりにのびのびと素晴らしいものです。