ジョアン・ジルベルトをめぐって
風薫るボッサの季節に、神様を偲んでみよう ボッサの神様、ジョアン・ジルベルトがなくなってもうすぐ二年になる、というので、ちょっと遅いのだが、ま、「Desafinado(デサフィナード)」じゃないけど、ぼくはいつだって〝調...
風薫るボッサの季節に、神様を偲んでみよう ボッサの神様、ジョアン・ジルベルトがなくなってもうすぐ二年になる、というので、ちょっと遅いのだが、ま、「Desafinado(デサフィナード)」じゃないけど、ぼくはいつだって〝調...
人間の身体をコントロールしている自律神経というもののなかに、「交感神経」と「副交感神経」というものがあって・・・要は、そのバランスを崩したときに、人間は窮地に追い込まれる。身体が発するSOS・・・とまあ、尤もらしく書いて...
新緑の季節に、青春プレイバッカーな僕がふといたずらに降りてくる 誰にだってどうしても忘れられない、そして外せない映画というものがある。といえば、そのなかに『小さな恋のメロディ』をあげぬわけにはいかない。そう、ちょうど、メ...
なんといっていいのか、こんな映画があるのだという思い。 それも全く意識していなかったイランからの贈り物。 イランという国が急に身近になった。 キアロスタミはそれ以後、巨匠の風格を醸し 我が国でもそのスタイルに魅せられ、多くの人に支持された監督である。 残念ながら、3年前の2016年にすでに他界しているが その残された作品は今尚みずみずしい輝きに満ちている。 キアロスタミでなければ撮れない映画ばかりが 燦然と残されている。
五月とかいてイツキ、じゃなくサツキと呼ぶ。素敵な響きだな。ウキウキするよ。全国の魂の健全なるさっちゃん、サツキちゃんたちに贈る五月のポエジーはずばり『YOU MAY DREAM』というわけさ。ほんとせっかくのいい季節なん...
禁断の三つ巴による、A感覚に溺れて 近頃では、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーそれらの頭文字を順にとったLGBTという言い方が主流になりつつある性的マイノリティーというものについて、ぼく自身、そうし...
あーだ、こーだ、終章の入り口で寵児を語る その人物が、まだ在命か否かでは自ずと思い入れも違ってくる気がしている。伝説が一人歩きするような、歴史的人物への思いはある意味吹っ切れたように、ストレートにぶつけられる。音楽でいう...
つまみの調合師、英国のアルチザンを讃えよう スティーブ・ジャンセンをとりあげて、この人を無視するわけにはいかない。実力のわりに、なんだかとても地味な印象が、どこか拭いさりきれない英国のバンド、ジャパンのなかでも、これまた...
日本人以上に日本人らしい奥ゆかしさを持つミュージシャン ジャパンというバンドは、今思うと、ほんとうに不思議なまでに連帯意識を強く持っていた。それは、デヴィッド・シルヴィアンとスティーブ・ジャンセンが実の兄弟であり、ミック...
英国人クリエイティビティ、遥かなる美の変遷(ソロ編) さて、ジャパン時代には、あくまでもアート嗜好の強い美意識にこだわりのあるミュージシャンといった域に過ぎなかったデヴィッドがヴィジュアルアートを強く推し進め始めたのは、...