ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL7.新年号

ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL7.新年号

年があけてもこの世の混乱は、一向に静まること気配がない。
事情は重々承知してはいるものの、
この違和感は果たしてなんだろうか?
それとて、何が正しく、何が間違っているのか
そんな論争が意味をなすとも思えない。
いったい、この世で何が起きているのか?
冷静な目で今一度見渡すことが必要だ。

何も答えを問いただすのは、他者でも世間でもない。
究極は、自分自身の内なる声に尋ねるしか方法はない気がするのだ。
いやはや、ここまでくると、恐ろしいのはむしろ人間たちの方である。
これが狂気でなくして、なんなのであろう?
見えぬ敵を前に、こうまで究極の武装が続くと
もはや、心身ともに健全であろうはずもない。
神はいったいこの狂騒劇をどんな目で見ておられるのだろうか?
この愚かさに気づかずして、
目覚めずして、本当の楽園になど入れまい。
少なくとも、この心の中に平穏がなければ
所詮世の楽園は夢物語。

物質の幸福に、今更何を託せようか?
それがひいては宇宙の摂理というもの。
今こそ、人々に求められるものはイマジネーション。
心の中に家を建てよう。
そして、整えよう。
もはやその中でしか、我が魂は生きられぬ。
そんな思いがしている。

無題

掌に棲まう太陽の輪郭を指でなぞりながら、
目を閉じてそっと胸に手をおし当て
蛾のようにじっとそこにある世界に
ただ一人佇んでいる。

生まれた家はどこにある?
あの遊び慣れた場所は均されて
どこまでも続く無限の道となりし。
君は君の故郷の唄が聞こえるだろうか?
無垢の子供達が眠っている家々の窓。
見覚えのない場所が手招きをしている。
この鼓動は止むことを知らない。
これ以上、耳を塞ぐことはない。

行き交う鳥たちの群れ。
砂埃が舞う中に明日が見える。
やがて羽ばたきは沈黙と風をなびかせる
その行く末を誰も知らない。
名前を、誰も知らないという。
さりとて、至高者のごとく、
さすらいの虹を潜る。

僕の在り処、新年のマイスイートバイブレーション2021

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