ホドロフスキーのDUNE 2013 フランク・パヴィッチ映画・俳優

フランク・パヴィッチ『ホドロフスキーのDUNE』をめぐって

アレハンドロ・ホドロフスキー。 いやはや、こんな男、ちょっといない。 彼の映画を見るたびにそう思ってきたのだが、 今回はとある未完成映画を巡る裏側とホドロフスキーという 人間そのものの魅力を暴き出してゆくドキュメンタリー映画の話をしよう。 これが実に興味深くて面白いのだ。

顔たち、ところどころ ©Agnès Varda-JR-Ciné-Tamaris, Social Animals 2016映画・俳優

アニエス・ヴァルダ『顔たち、ところどころ』をめぐって

それにしても、なんてステキな映画だろう。 人生の素晴らしさが、 宝石のように至るところにちりばめられている。 ものすごくホンワカもするけど、 要所要所ヒネリも効いているし、かと言って、 全然こ難しい映画というわでもない。 それでもって全然大作然としていなくて 完璧過ぎるわけでもないから自然に入ってゆける。

阿賀に生きる 1992 佐藤真琴映画・俳優

佐藤真『阿賀に生きる』をめぐって

佐藤さんの映画というのは そうした映画作りの本質を鋭く暴き出していた。 『阿賀に生きる』という映画をみたときの衝撃は計り知れない。 それは決してアバンギャルドなものでもなく 何かしら、時代を意識させるような華々しいイコンに満ちているとか そうした娯楽性を重視したものではなく ただ、その地域に生きる人間の生の生活を丁寧に追い続けた 長年の記録が映し出されていたのである。

『Identical Twins, Roselle, New Jersey, 1967』Diane Abrusアート・デザイン・写真

ダイアン・アーバスをめぐって

ダイアン・アーバスは両性具有や奇形、服装倒錯者、ヌーディスト、小人etc....... あるいはあからさまに精神に問題を抱えているような そんな被写体ばかりを選んで写真を撮り続けた、 いわば内的トラウマを想起させる写真家である。 当の彼女はうつ病の傾向があり、48歳の時、 アパートのバスタブでリストカットをして自殺を遂げている。