アンドレ・ブルトンのこと
希望の始まりはいつだって狂気のポエジーを懐胎する フランスの詩人、文筆家アンドレ・ブルトンのことを書くというのは、それこそ実に気を遣う行為に思える。それはおそらく生前のブルトンという人が実に気難しく、多くの同胞たちを次々...
希望の始まりはいつだって狂気のポエジーを懐胎する フランスの詩人、文筆家アンドレ・ブルトンのことを書くというのは、それこそ実に気を遣う行為に思える。それはおそらく生前のブルトンという人が実に気難しく、多くの同胞たちを次々...
余白にかくかく云々、夢の遍歴は卵形詩人を巡る旅のごときもの 彼女の気絶は永遠の卵形をなしている。 「絶対への接吻」より こうしてまがいなりにもブログを書いているということに何か意味はあるのだろうか?日々自問せずにはいられ...
心はどこか焼け野原 ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか、ニ、ニ、ニーチェがサルトルか、みぃんな悩んで大きくなった。オレもお前も大物だぁ〜。昔そんなコマーシャルがあった。なんだかわからなかったけど、子供ながらに面白いなあと思っ...
タッソー、夏の黄昏。アンドロギュヌスのいる舗道 いつだったか、雌雄モザイクのクワガタを発見したというニュース記事を見た。ちなみに、「雌雄モザイク」とは記事によれば次のような事例である (1)大顎の右側が雄の顎、左が雌の顎...
わすれ敵は今日だけの恋人 8月6日は広島原爆投下の日。三日後は長崎である。何回目の夏だろうか?夏だけはかくも律儀にやってくる。セレモニーや報道も目に入る。それぞれのヒロシマ、ナガサキがある。が、個人にとって、なぜだかしっ...
冴えぬ男たちの群像の夢見る死姦ラプソディ ネクロフィリア=屍姦という聞きなれない響きに、ニヤリとする人間がそう多くいるとは思えない。何しろマイノリティ、いわゆる禁断の世界である。人肌の温もりよりも、冷たく硬化した死体を選...
光よりまぶしい女、美をなすミューズの扇情レポート マン・レイのミューズ、20世紀を代表する女性写真家として知られる、マダム・マン・レイこと、リー・ミラーについて書くにあたって、まずは写真家として知られる彼女をめぐっていっ...
トマトと老アリスと黒いユーモアの話 ラ・トマティーナというスペインのお祭りをご存知だろうか?バレンシア州、ブニョールというところで毎年8月の最終水曜日に行われるという収穫祭のことだ。日本では「トマト祭り」として知られてい...
その少女は天国を地獄に書き換える天才である 夢野久作ほど、この梅雨の季節に似つかわしい作家はいないと個人的に思っている。だから、ふとその書物を手に取ってしまうのだが、必ずしも陰湿とは限らず、誤解を恐れずに言うなれば読みだ...
雨降りだからJJの話でもしてみよう 愛に溢れたものはいつだって素晴らしい。好きなものに理屈など無用なのだ。愛の気配、波動、エネルギーは人を動かすガソリンってわけだよ。J・Jこと、サブカルの神様植草甚一を語るのに小難しい言...