ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL6.年末増刊号

メリークリスマス！

何かとお騒がせの一年も残りわずか。
そんな２０２０年を細々と振り返るつもりもないのだが、
たった一年でここまで世の中が変わるものかねえ・・・
個人的にも色々あったが、
世間の喧騒ほどに騒がしい一年というほどでもなかったし、
この先のステップとしては、
いろいろ準備期間として受け止め、泰然と過ごすことができた。
ゆえに、ここは勢いをつけ、というよりは
静かに、心安らかに年末を過ごして、
来年また、新たな気持ちで臨みたい、羽ばたきたい、
そんな思いである。
が、それを躍起に言葉にしたところでさして面白みもない。

クリスマスは、クリスマス。
一つのイベントだし、年末の慌ただしさは慌ただしさで
何気ない日常のドラマを感じなくもない・・・
好きとか嫌いとか、そういう次元を超え、
そこにこだわった何かを提示できるものか、
ひっそりと思案してみて
このプラグラムにしたためたい。

それこそ音楽なら豊富に浮かんできるが、
映画や文学となると、やれ恋人と、やれ家族と
といった副次的快楽を共有するようなものを
得意げに差し出すような気の利いた感性は持ち合わせおらず、
ひたすら、己の琴線に触れてくる、
微妙なものを独断的、偏愛的に取り上げているに過ぎない。
しかし、あえて言葉を添えるなら、
これほど殺伐とした世の中で、
どこへ言っても他人の視線、他者との関係性を無視できない中で
まずは、自分という個をしっかりとあらわにして
超然たる思いで、この年末を軽やかに乗り切りたい。

ただそれだけだ。