ヨコタススム 1961-2015音楽

ヨコタススムを再評価する

そんななか自分のなかではヨコタ・ススムの存在は 日に日に大きくなっている気がしている。 自ずと聴く頻度も増えている。 ドイツのレーベルHarthouseより 1993年『Frankfurt Tokyo Connection』をリリースし そこから始まる活動歴は圧巻だ。 何しろ23年にもわたるコンスタントな活動のなかで 40枚近くものリーダーアルバムを残し それぞれにコンセプトをもちながら まさにオリジナリティあふれる世界観を ひたすら孤高のうちに発表し続けた 稀有なアーティストであり、 ここ日本よりむしろ海外の方が 圧倒的に評価が高いのもうなづける気がするほどだ。

Stop Making Sense 1984 Jonathan Demme映画・俳優

トーキング・ヘッズ『Stop Making Sense』をめぐって

兎にも角にも、デヴィッド・バーンが最高にかっこいい。 だぶだぶの肩幅の広いビッグ・スーツに、クネクネダンス。 舞台を馳け廻る元気印は、 当時のクリエーターたち、クリエイティブ志向の人間を熱狂させ、 狂喜乱舞させたものだった。 しかも、映像も文句無しにカッコいい。 ラフなセットから、徐々に出来上がって行く、なんとも洒落た構成だ。

Madeleine Peyroux 1974〜音楽

マデリン・ペルーにときめいて

最初なんと発音するのかさえあやふやでね... マドレーヌ・ペイルー?なんて思ってたほどだ。 お菓子じゃないっつーのよねえ。 今はちゃんといえますよ、マデリン・ペルーさん。 最近じゃ随分貫禄がでちまったみたいだけど、 この人の醸すムード、いいですよね。 おおらかというか、地に足がついた大物感がね。 でもじっくり聞かないと、気付かないかもしれない、 それぐらいナチュラルだから。

Steve Reich 1936〜音楽

スティーブ・ライヒを求めて

今日の音楽シーンにおいても、 ミニマル的な構築ってもんが かなり顕著にコアになってたりしてますからねえ。 えっ、いきなり音楽の話題じゃまずいっすか? 熱燗も、まさにあの量、あの形状、あの風情あってのもの。 そういうの、ミニマル嗜好といってもいいんじゃないんすか。 お銚子ものには、ちょうどいいってな具合すよ。 あれもこれもっていう欲張りは ちっとも粋ってもんを生みだしませんから。

HOLGER CZUKAY 1938-2017音楽

ホルガー・シューカイを偲んで

ぼくは、ホルガーのソロから入って、カンを聴くようになった口で カンの偉大さそのものも理解しているが、 なんといっても、「Persian Love」を聴いて この音の錬金術に魅了されてしまったホルガーファンであった。 そして、そのホルガーの右腕でもあったエンジニアのコニー・プランクとともに 当時、もっともリスペクトしていたミュージシャンの一人であった。