我が家のサマーミュージック定番セレクション:其の壱
BAND WAGON:鈴木茂
Mister Heartbreak:Laurie Anderson
『BIG SCIENCE』でデビューしたのが1981年。
ヴォコーダーをつかった「オー!スーパーマン」がヒット。
ニューヨークの知的なミュージシャンの代表格
ローリー・アンダーソンの2昨目は
ビル・ラズウェルやピーター・ガブリエルといったツワモノ、
エイドリアン・ブリューやティーゲムなど
なかなか豪華なメンツが顔を揃えた野心的なアルバムといっていい。
確か1000万もするシンクラビアやリンドラムといった
当時の花形エレクトロニクスがベースになっているけど
エキセントリックなトロピカリズモは今尚刺激的に響く。
「コトバはヴィールス」だといった
ウイリアム・バロウズへのオマージュが聞こえてくる。
Live:Bob Marley & The Wailers
夏といえばレゲエ、レゲエといえば夏。
とにかく、暑さに負けぬこのバイブスを欲するのです。
まあ、そこまで単純脳でもないのだけれど
レゲエといえばボブ・マーレー、であることは間違いない。
で、ボブ・マーレーといえばやっぱしこのライブ盤は外せない。
唯一神ジャーのもとにこの熱いラスタバイブレーションを感じながら、
とりあえずこのアルバムを聴く。
それだけで十分なのです。
Electric Warrior:T-rex
Trexが夏の音楽かどうかはさておき、
ギラギラしたこのロックをこの炎天下の下で聞いていると
本当に元気ハツラツな気分になってくるのは間違いない。
ご機嫌なブギロックをできる限り爆音で聞いて欲しい。
ジャケットはあのヒプノシス。
夏はかようにチャランポランに行きましょうよ、
いや、それをいうならマーク・ボランでしょ!
Cupid & Psyche 85:The Scritti Politti
このアルバムが出た時の反響は凄まじかったのを記憶している。
ものすごく斬新なサウンドに聞こえたんだな。
ラフトレード時代の『Songs to Remember』のアコースティックサウンドから一変したパキパキしたメリハリのあるきらびやか音は今聞いても中毒性がある。
ネオホワイトソウルな香りにあふれた
グリーンの甘いボーカルがまたなんとも言えない。
チャカ・カーンのプロデュースで知られたアリフ・マーディンを迎え、打ち込みに対抗するアヴェレイジ・ホワイト・バンド、そしてトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのドラマースティーブ・フェローンの生ドラムがこれまたものすごいグルーブを聞かせてくれる名盤だ。
はっぴいえんど、ティンパンのギター弾きと知られる鈴木茂の
1975年度ファーストソロアルバムは気合の入った海外録音。
リトル・フィートの鍵盤奏者ビル・ペイン、
ドラムのリッチー・ヘイワード、
ベースにはサンタナとのプレイで知られるダグ・ローチ、
スライからはグレグ・エリコなどを迎えた
まさしく名盤の名に相応しい豪華メンバー。
作詞は盟友松本隆で、息のぴったりあった関係で出来には抜かりはない。
眩しい夏の光線のようなギターが炸裂する
まさに日本版ローエル・ジョージってわけよね。