ヘルマン・ヘッセのこと
心のチャカに背を向け釈迦の背を追う、あの頃我が師シッダールタよ 先日、実家にもどったとき、ふと昔の本棚を眺めていたら、ヘッセの文庫本が目にとびこんできてそれをひょいと手にとってパラパラ眺めてそのままカバンにいれてもどって...
心のチャカに背を向け釈迦の背を追う、あの頃我が師シッダールタよ 先日、実家にもどったとき、ふと昔の本棚を眺めていたら、ヘッセの文庫本が目にとびこんできてそれをひょいと手にとってパラパラ眺めてそのままカバンにいれてもどって...
だざい文体 太宰治の「ヴィヨンの妻」という短編が昔っから好きなのですが、その割には、十代のころの曖昧な記憶しか残っておらず、ふと寂しい思いから、もう一度読み返してみたくなり、借りてこうようと図書館へいったのはいいのですが...
他人の不幸は蜜の味 私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない。 『放浪記』林芙美子 それまで幻想文学や、不条理文学ばかりに傾倒していた自分がリアリズムに根差した林芙美子の小説を読むようになったのは映画『放浪記』をみて...
魂を貫通す、世にも純粋なるモンスターペアレンツストーリー。 人それぞれに人を見極める判断基準というものがあるはずだ。自分の場合は、純度ということになるだろうか。ウソやごまかしそんなものが関係性を結ぶにはひどく邪魔になる。...
ココアとお茶目と足穂の話 普段はコーヒーと紅茶を気分で飲み分けているのですが今日は珍しくココアを飲んでいます。 あっ、ココアで思い出した稲垣足穂「一千一秒物語」の『ココアのいたずら』のことを・・・ ある晩 ココアを飲もう...
フランツとお話しましょう。それって可、それとも不可? ベッドで裏返しになって、手足をバタバタさせながら、自由を奪われし哀れなる個体。ただ天井を見つめながら、オレは全くどうかしているぜ・・・と考える巨大な甲虫ザムザに、いつ...
ボクは苦悩するクノーを支持するだろう 一つ前に、ブルトンのことを書いたが、これは事実上、その続編として読んでいただきたい。そこで先日から読み直した『オディール』のことを書こう。これがやっぱり面白い。『オディール』、それは...
文体くの一、ウリポ言葉に痒ぃ〜言葉 街で偶然だれかと知り合ったとして、もし、なんかの拍子でレーモン・クノーの話になったら、それだけで、ぼくは吹いてしまいますね。 プッ。 レーモン・クノーを知っているというだけで、それぐら...
希望の始まりはいつだって狂気のポエジーを懐胎する フランスの詩人、文筆家アンドレ・ブルトンのことを書くというのは、それこそ実に気を遣う行為に思える。それはおそらく生前のブルトンという人が実に気難しく、多くの同胞たちを次々...
余白にかくかく云々、夢の遍歴は卵形詩人を巡る旅のごときもの 彼女の気絶は永遠の卵形をなしている。 「絶対への接吻」より こうしてまがいなりにもブログを書いているということに何か意味はあるのだろうか?日々自問せずにはいられ...