今日は楽しいクリスマス。
うん、そうありたいね。
といって、クリスマスの思い出ねえ・・・
あんまりないんだな、コレが。
というか、そんな、おめでたいクリスマスが
ほとんど思い出せないというのは不幸なことなんだろうか?
なんて考えはじめると、そりゃあブルーにもなるってなものだけど
幸い、クリスマス自体に恨み辛みはないのだよ。
昔「毎日がクリスマスだったら」なんて曲があった気がするけど、
そこまでクリスマスを望む気持ちはないな。
いや、そんな理屈っぽいような事をわざわざ語りたいわけでもないんだな。
クリスマスという日に、聴くべき音楽が色々とあるってな事を考えるだけで
幸せな気分が舞い戻ってくるってのは本当だ。
コレだけ毎日音楽ってものを浴びているけど
クリスマスソングのバリエーションってのは
そんなに増えてはない気がする。
そんな昔から聞いてきたクリスマスの音楽を、
ここに書き出してみようかって思う。
ま、それを誰かと共有したり、わかち合えれば最高なんだろうけど・・・
ない袖は振れやしない。
強がったって、イキがったってしょうがない。
しみったれた聖夜だよ、いや全く。
でもね、やっぱり、音楽っていいなあと思うよ。
音楽には感謝するしかないのです。
メリークリスマス。ミスターミュージック。
ロピュ家の定番クリスマスセレクション
Happy Xmas :John Lennon
Peace On Earth / Little Drummer Boy:Bing Crosby & David Bowie
ボウイにクリスマスソングってあったっけ?
そう思って探したけど見当たらないんだな、コレが。
唯一、これだけがクリスマスソングとして昔から聞いているのがコレでして。クロスビーとの会話から始まって、その雰囲気がとってもいいのです。
レコードで買って結構聴いてきたな。
丸々アルバムを作ってくれたら面白かったんだけどね。
戦場のメリー・クリスマス(OST):坂本龍一
タイトルに含まれるクリスマスのインパクトより、
まずは映画「戦場のメリー・クリスマス」の思いの方が強いってわけだけど、やっぱりこのサントラは好きだ。
ボウイ、サカモト、たけしのラインが一つになった貴重な映画もの。長年聴いていると麻痺してくるんだけど、サカモト節のこのメロディって、やっぱりどこか日本的なんだよなあ。
そのものだよなあ、って思う。
GHOSTS OF CHRISTMAS PAST
クレプスキュールレーベルからリリースされたオムニバスアルバム。レコードも持っているし、実によく聞いたアルバムで、
僕にとっての青春が詰まっている一枚なのであります。
誰が特に、ってこともないんだけれど、
個別にも好きなニューウェーブ世代のアーティストが満載で
未だに飽きない素敵なロマンチシズムを感じますね。
The Phil Spector Christmas Album
音楽的感性が成熟して、辿り着いたフィル・スペクターのクリスマスアルバム。誰が聞いてもいいもんはいいんだな。
こういうのを流して、仲間が集まって、あるいは家族が一同にかいしてのクリスマスパーティー、そんな妄想はまだ叶ったことはないけれど、そういう一生に一回ぐらいはあってもいいのかなって思うけど、集まらないんだよな、人が。
Road To Hell:Chris Rea
クリス・レアには『Snow』というアルバムで
「driving home for christmas」というジャストな曲があるんだけれども、残念ながら、今は手元にない。
こちらは、特にクリスマスアルバムでもなんでもないのだけれど、なぜだかクリスマスっぽい雰囲気があるような気がしている名盤だ。クリス・レアの声自体がなんとなくクリスマスっぽいと感じるね。
Ep’s :Robert Wyatt
クリスマスには天使の歌声を。
というわけで、ロバート・ワイアットのご登場を願おう。
アルバムとしては『Nothing can Stop Us』の方がクリスマスっぽいんんだけど、このシングル集には「Shipbuilding」や「Memories Of You」といったクリスマスにぴったりの曲が収録されている。まあ、何れにしても、これほどクリスマスに相応しい歌声はない、そう思うね。
Hope In a Darkened Heart:Virginia Astley
妖精の国へようこそ。
ロバート・ワイアットに負けじ劣らぬエンジェルボイス。
というか、曲の雰囲気自体がクリスマスムード。
まあ、これもまあ理屈抜きでロマンチック。
プロデュースに世界のサカモト。
その人脈からデヴィッド・シルヴィアンとのデュエットした曲
「Some Small Hope」がたまりません。
雪が降っていればなおムードよし。
Soulful Chrismas:Aaron Neville
ロバート・ワイアット、ヴァージニア・アストレイと続いて、
天使の歌声で欠かせないのはアーロン・ネヴィル。
外見のいかつさに反して、ちょっとずるいぐらいのシルキーボイスに浸りたい。クリスマスにはアーロンを丸々アルバムを通して聴いていたいのでこれは実にたまらない一枚だと思う。
Boas Festas:Ono Lisa
なんのひねりもないけれど、コレはコレで悪くない。
ソロアーティストによるクリスマスアルバムは色々あって悩むところですが、肩の力を抜いて聴ける、小野リサのクリスマスソングをまるで子守唄のように聴いている気がする。
誰が聴いても、いいものはいいのだ。
難しいことは何にもなくって、人を幸せにする音楽。
それが小野リサのボッサに身を任せたくなるたった一つの理由。
Officium:Jan Garbarek Hilliard Ensemble
数あるECMのアルバムの中にはもっとクリスマスチックなものはあるだろうけど、僕はまず、コレを選びます。
ニューシリーズから、ノルウェーのサキソフォニスト、ヤン・ガルバレクがヒリアード・アンサンブルによる声楽曲集に挑んだ野心的かつ崇高な一枚。お祝いの感じではないけれど、よく晴れた日曜の昼下がりにでも聞けばいいし
クリスマスにこれを聴くってのもありでしょう。
心が実に清らかになってゆくのを感じる一枚。
天空では、きっとこんな音楽がきこえているかな?
この俗世にも、こんな音もあるのですよ。
やっぱり、クリスマスってここから始まるよね、ってなことで。アルバムではないのだけれど、このシングルを頭に持ってきたい。「戦争は終わった」のです。そう、戦争だけはございませぬ。人が人を傷つけ、呪いあい、そしていがみ合うなんてことはもう時代の空気に合致しないのです。
全ては魂の赴くままに、イマジンこそが全てなのです。
ジョンとヨーコの祈りが、永遠に受け継がれますように。