ジョゼフ・コーネルめぐって
そうして、コ-ネルそのひとの真実に目をむけはじめれば、 おびただしい童心のイマージュに胸踊ると同時に、 たえず無垢なる世界観を渇望し、 自分よりも幼いものたちへの慈しみや愛情を、 生涯持ちつづけた人物であったことを あらためて知ることになるだろう。
アート・デザイン・写真そうして、コ-ネルそのひとの真実に目をむけはじめれば、 おびただしい童心のイマージュに胸踊ると同時に、 たえず無垢なる世界観を渇望し、 自分よりも幼いものたちへの慈しみや愛情を、 生涯持ちつづけた人物であったことを あらためて知ることになるだろう。
アート・デザイン・写真大型ポラロイドを用いたこのマン・レイシリーズ「MAN'S BEST FRIEND」は、 ウェグマン自身の傑作というだけではなく、 犬と人間の驚くべきコラボレーションのドキュメントとして、 思わずにっこり、おもわずふむふむ、 なにかと気を惹かずにはいられない。
アート・デザイン・写真だからここで言及するのは、あくまで個人的な嗜好に基づいた偏愛的関心でしかない。それは心を豊かにし、ウキウキさせ、時に人生そのものに対する見識を深めることができるものばかりだ。何より、それが自分がアートというものに抱いている感情の源泉なのである。
アート・デザイン・写真人であれ、ペットであれ、物であれ、ひとはなぜゆえにあれほどまでにその対象を偏愛してしまうのだろう? 通常の眼差しをわけもなく凌駕し、その対象へとのめり込むことの情熱。対象を語るということで滲み出してしまう偏愛への序章は、そのまま主体側の個としての資質、いわば重要な側面をすでに表出させているように思える。