冬とともに、ミュージック実行委員会 VOL.2夢見る初春パビリオン編

冬とともに、ミュージック実行委員会 VOL.3真冬のアンソロジー
冬とともに、ミュージック実行委員会 VOL.3真冬のアンソロジー

夢を追いかけよう

今年の目標はなんですか?
そう聞かれると、いつも、うまくいえなくて困るんだけど
ないよりあったほうがいいのかな、やっぱり。
漠然と過ごしているだけじゃつまらないだろうし。

で、目標はなにかというと、夢を追うことなんじゃないかな?
歳を重ねれば、当然、先が見えてくるし、限界もわかっている。
いまさらやっても遅いって思うかもしれない、
でも、誰の夢かといえば、自分の夢であって、
だれからなにかを言われる筋合いはないわけで。。。

てなことで、夢。
新年だからこそ、掲げられるものもあると思う。
といっても、夢がないといわれると、終わっちゃうんだけど
なんだっていいと思うんだ。
楽器を弾けるようになりたいとか、
外国に行ってみたいだとか、
そうだな、いままで叶わなかった小さなことを
とにかくやってみるというね。

そういうことだなんだ。
で、僕の夢の話だけど、たくさんあるんだけども、
もう一回、個展はやってみたいと思うんだ。
場所はどこでもいい。
自分の絵をまずは人にちゃんとみてもらう機会を作るというか、
むろん、インターネットでも公開しているけど、
それだとやっぱり、届かないんだよね。

ま、ほかにもいろいろあるけど、まずはやってみる。
これを今年の目標にしたい。
夢なんて、とおもうかもしれないけど
夢は叶えるためにある、ともいえるけど
夢に向かって歩いてゆくっていう行為そのものでいい。
まさに、旅人の足取りに似ている。

さて、そんな夢だけど、実際に見た初夢はとくに面白い夢ではなかったな。
今年は夢日記もちゃんと書き残しておこうと思っている。
そんな夢を後押ししてくれる音楽。
初夢をみるのと同じ感覚で選曲してみた。
なんとなく、いい夢がみれそうだ。

夢であいましょう

David Byrne – Everybody laughs

笑う門には福来る。いいね。それにはこのバーン師匠(決して西川のりお師匠ではない)の曲で、このお正月を笑ってすごしましょう。べつに、ふざけた曲ではないのだ。人間誰でも歳をとる。記憶は忘れがちになるし、体も思うようにはいかない。でも、笑うことだけは忘れたくは無いな。お笑いの感性を磨くって大事だな、って思う今日この頃。

OKI – Kai Kai As To (Rippling Lake)

OKI DUB AINU BANDの中心メンバーでもある,アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者オキのソロ『月明かりのトンコリ』から。トンコリって、琴とギターの中間みたいな楽器で、どこかスティックにも似ているんだけど、アフリカのコラのベース版みたいな太い音がして、なにか魂に訴えかけるような重みがある。アイヌ語は全くわからないけど、曲のダブ処理がこれまたいいね。

Steve Hogarth & Richard Barbieri – Red Kite

ジャパン時代のメンバーのなかで、もっとも地味だったけれど、もっとも成功したバンドポキュパインツリーのメンバーだったし、長く活動を続けている真の実力者リチャード・バルビエリがイギリスのネオプレグレバンドのマリリオンのリード シンガースティーブ・ホガースと組んだコラボ『Not the Weapon But the Hand』からその名も「Red Kite」。日本のほのぼのした凧とちがって、寒空にポエティックな凧を想像するよな。

MARTIN DENNY – SUKIYAKI

冬といえば鍋なんだけど、じゃあすき焼きね、という人はそう多くはないと思う。でも大丈夫。こちらは音楽だから。坂本九の名曲をマーティン・デニーがやってるだけで嬉しいんだな。

Mulatu Astatke – Yèkèrmo Sèw

「エチオ・ジャズ」の生みの親といわれるムラトゥ・アスタトゥケ。最初に聞いたのはジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』だったけど、昨年見たエチオ・ジャズに関するドキュメンタリー『エチオピーク 音楽探求の旅』で、さらに、その音楽の奥深さを知った。エチオ・ジャズって、どこか日本の昭和歌謡のちょっと妖しい雰囲気があるんだよな。B級映画なんかとも相性は良さそうだ。

はっぴいえんど – かくれんぼ

『風街ろまん』もいいけど、やっぱり、はっぴいえんどといえば『ゆでめん』は捨て難いなあ。懐かしさのなかに、しっかりとした日本語ロックの核があるアルバム。小さい頃のお正月といえば、かくれんぼとか、缶蹴りなんかをしたっけか。そんな素朴ながらの時代に、こういう音楽があったんだよ。

濱口祐自 – グノシエンヌ 1番

那智勝浦のブルースマン、濱口祐自のギターが奏でるサティ。真昼ののどかさからしんみりと夜の静けさに包まれるころ、なぜだか、これを聴きたくなってくる。ライブなら、濱口さんの爆笑トークが聞けるんだけどね。。。

星野源 – 老夫婦

ほんとはサケロックのインストバージョンにしようかと思ったけど、星野源の歌ものもいい感じなので、こっちにしましたとさ。人本全国、こんな老夫婦はたくさんいるんだろうな。ひとつひとつの物語をきいてみたいな。

Cornelius – 変わる消える – Change and Vanish

夢はいくらみてもタダだし見放題。とはいうものの、なかなかその内容を覚えてないのが玉に瑕。でもそこがいいんだろうな、きっと。届きそうで届かない思い。そんな世界を音にしたような、この未来的な楽曲が並んだコーネリアスの『霧中夢』みたいな世界に、いったいどんな夢を託してみようか。おそらく夢よりも、眠りのほうに足をとられてしまうだけかもしれないな。坂本慎太郎が歌詞を書いた「変わる消える」は、そんなどこまでも純粋で、ポジティブな気配が漂うひたすら気持ちいい曲だけど、この曲みたいに夢はいつの間にか何かに変わって、消えてしまうんだろうか?

Nino Rota – Amarcord

フェリー二の自伝を映画化した「アマルコルド」のサントラからのタイトル曲。ニーノ・ロータのドラマチックな展開と哀愁たっぷりの旋律はいいな。やっぱり最後はここに行き着いてしまうのだな。ちなみにタイトルは、フェリーニの故郷リミニ地方の方言で「私は覚えている」という意味があるのだとか。甘さと苦さを含んだ素敵な響き。映画では、記録的な大雪が降った晴れた日、どこからともなく一匹の孔雀が雪の上に舞い降りるというシーンがあったのを覚えている。

SONG LIST

  1. David Byrne – Everybody laughs
  2. OKI – Kai Kai As To (Rippling Lake)
  3. Steve Hogarth & Richard Barbieri – Red Kite
  4. MARTIN DENNY – SUKIYAKI
  5. Mulatu AstatkeYèkèrmo Sèw
  6. はっぴいえんど – かくれんぼ
  7. 濱口祐自 – グノシエンヌ 1番
  8. 星野源 – 老夫婦
  9. Cornelius – 変わる消える
  10. Nino Rota – Amarcord