冬とともに、ミュージック実行委員会 VOL.1年末年始編

2026 乙酉の正月
2026 乙酉の正月

あけましておめでとうございます

年があけましたね。
2026年、丙午スタートです。
さて、どんな一年になるんでしょうか?
ただ、一年って早い。あという間にすぎてゆく。
でもこうして無事新年を迎えられたことがなによりの喜び。
歳を重ねると、些細なことが幸せに思えてくるもんです。
こうして、好きなことをしながら、のんびりすごせるお正月。

それだけでなにもいらない。
特別なものなんてないけれど、その当たり前へのありがたみが感じながら、
今年もいろんなことに挑戦して、開拓してゆきたい。
そうなると、ついつい驚きや発見が少なくなるけれど
逆に、そこは、いつまでも何か、自分を驚かせるような、
心が掴まれるようなものに、自然と吸い込まれゆく気がします。
そんな感性をみうしなわないように生きていきたいと思う今日この頃。

音楽は常に身近な友達というか、
普通にあるものだけど、そこにも新鮮な耳は常にもっていたいのよね。
でも、やっぱし、心が動く音楽って、
昔からそんなに変わらないし、どれもが、根底で繋がっているようなものばかり。

目新しいものがいいわけでも悪いわけでもないけれど
流行や、いっときの感情に流されずに聴けるものを
これからも、愛して聞いていきたいと思います。

2026年 はじめの季節

大滝詠一:お正月

あけましておめでとう、ということで、まずは、この曲から素直にいっときますか。大瀧詠一の「お正月」。このムード、雰囲気こそ、昭和世代のお正月なんだけど、いまじゃそれがノスタルジックに響いてくるな。78年かあ。懐かしいね。まだ子供だったあの頃。ただ、最近じゃ「早くこいこい」といわなくても早くくるんだな、これが。

Dai Fujikura · Michiyo YagiBibi

日本の正月といえば箏、ってなことになるけど、世間で流れているのは、なんだかいかにもってやつでさほどいいもんじゃない。僕が昔から好きで聴いている箏奏者といえば八木美知依。で、デヴィッド・シルヴィアンとの共演で知られる現代音楽のコンポーザー藤倉大とのコラボBIBI。ぼくがイメージする日本がここにあるな。

Stephan Micus Twilight Fields – Part 1

こちらはECMの誇るボーダレスミュージシャン、ドイツ人のステファン・ミクスの1987年の『Twilight Fields』から。ダルシマーに、チター、そして尺八の多重録音だけど、ミニマルで、実に気持ちいい。この人の音を聞いていると、いろんな情景が浮かんでくるけど、なぜだか日本を感じるんだよね。

Toumani Diabaté – kaira

西アフリカのマリ出身のコラ奏者トゥマニ・ジャバテの1988年のアルバム『kaira』から。当時は単なるワールドミュージックのくくりで聞いていたけど、改めてすごい音楽だなと思う。なにしろトゥマニのソロ演奏にかかわらず、演奏者が3人いるような錯覚に陥ります。ベースがあって、メロディがあって、さらに、もうひとりソロパートまでいるように聞こえるのが、今更ながら凄い。このコラという楽器は、ギターと琴のちょうど中間のような響きがして、この日本のお正月の雰囲気にも全然違和感なく入ってくるから不思議だ。

土取利行(三弦弾き唄い):ノンキ節

明治・大正期に活躍した演歌師の添田唖蝉坊の流行歌を土取俊行が三味線引いてうたってる「ノンキ節」。こんなふうに、呑気で生きていけたら最高なんだけどね。でも正月ぐらい、呑気にまいりましょう。

ネーネーズNo woman no cry

説明不要、ボブ・マーレーの名曲を沖縄風のアレンジで、ネーネーズの歌で聴けるなんて素晴らしい。ここにもしっかり、心がある。ソウルがある。そして日本があるな

Ryuichi Sakamoto – Tong Poo

ぼくにとっては、YMO自体がお正月的な音楽だと思ってきいてきたけど、なかでも「東風」がその雰囲気にあうんだよね。もちろんYMOバージョンも大好きだし、あっこちゃんがやってるのも好きだけど、今の気分は教授のピアノソロで聴くこれがしっくりくるんだな。静かなお正月。ひとりで聴くにはとってもいい。

Que Sera Sera : Sly and The Family Stone

ケセラセラっていい言葉だなって思う。歳を重ねると尚更にね。これもヒッチコックの『知りすぎていた男』の主題歌だったんだよね。で、いろんなカバーがあるけど、ぼくはやっぱり、スライのバージョンが一番しっくりくるんだな。

susumu yokota acid mt fuji

お正月といえば、富士山。富士山といえばこれかな。ヨコタススムが1994年にサブライムからリリースした、名盤『Acid Mt.Fuji』だね。富士山同様、何年たっても色褪せないテクノ、アンビエントだね。

Shankar And Bill Lovelady – Himalaya

山好きのアルピニストたちには冬山もいいっていいますが、世界最高峰のヒマラヤの頂点から眺める景色ってどんなもんでしょうねえ。写真や映像で見る景色と実際、自分の足で、そして目で見る景観は格別でしょうね。そんな思いを託して、僕が大好きでよく聞いていた、ピーター・ガブリエルが中心になって発足されたワールドミュジックの「WOMAD」のコンピレーションアルバムに収録されていたShankar And Bill Loveladyの「HIMARAYA」を最後に聞いて、ひとまず、終わりにいたしましょう。今年一年がいい年でありますように。

SONG LIST

  1. 大滝詠一 – お正月
  2. Dai Fujikura · Michiyo Yagi – Bibi
  3. Stephan Micus – Twilight Fields Part 1
  4. Toumani Diabaté – kaira
  5. 土取利行 – ノンキ節
  6. ネーネーズ – No woman no cry
  7. 坂本龍一 – Tong Poo
  8. Que Sera Sera – Sly and The Family Stone
  9. Susumu Yokota – acid mt fuji
  10. Shankar And Bill Lovelady – Himalaya