チルアウト、邪気朽ちる
アンビエントが必ずしもチルアウトかというと そういうものでもないし、 ロックやポップミュージック、 あるいはクラシックやジャズの中にでも 十二分にチルな要素のあるものもある。 そこから拡張してラウンジと呼んでもいいし なんならモンドミュージックと一括りにしてもいいのだが 問題はそんなところにはない。 心地いいということに理屈はいらないわけだ。 そこが音楽の素晴らしさであり、暑さから逃れうる 一つの音楽体験と呼んでいる所以なのだ。
アンビエントが必ずしもチルアウトかというと そういうものでもないし、 ロックやポップミュージック、 あるいはクラシックやジャズの中にでも 十二分にチルな要素のあるものもある。 そこから拡張してラウンジと呼んでもいいし なんならモンドミュージックと一括りにしてもいいのだが 問題はそんなところにはない。 心地いいということに理屈はいらないわけだ。 そこが音楽の素晴らしさであり、暑さから逃れうる 一つの音楽体験と呼んでいる所以なのだ。
歌モノとの数々のコラボーレーション作品を聴いて ハッセルのその柔軟な対応力に改めて感嘆してしまうのだが、 テクニカルな面に関しては、ある程度推察できるのだとしても。 やはり、あの唯一無二な世界観の原型は、ひたすら瞑想を誘い、 スピリチャリズムにさえ通じる音楽体験をもたらす効能がある気がしている。 それこそ、アルバムタイトルのように、 「マジックリアリズム」とでもいうべく神秘的な側面を有しているのだ。
ユニークなトランペッター、個性的な、 という言い方がどこまで適切かどうかはさておき 明らかに、ジャズトランペッターのそれとは 異なるアプローチで奏でられるあの独特の音色、 一聴するだけで、それとわかってしまう音を奏でるのが 唯一無二のトランペッターとしての、ジョン・ハッセル個性であり その最新の動向には、絶えず関心を寄せてきた。