ヴィム・ヴェンダース『パリ、テキサス』をめぐって
それにしても、今は映画の重要なタームの一つにさえなってしまった 「ロードムービー」という言葉を、もっとも強く意識した映画が 思い返せば、この『パリ,テキサス』からだったような気がしている。 それはたんに地図上の、どこそこからどこそこへ といった空間移動のみならず、 魂の移動,彷徨という意味をふくんでいたのは間違いない。
それにしても、今は映画の重要なタームの一つにさえなってしまった 「ロードムービー」という言葉を、もっとも強く意識した映画が 思い返せば、この『パリ,テキサス』からだったような気がしている。 それはたんに地図上の、どこそこからどこそこへ といった空間移動のみならず、 魂の移動,彷徨という意味をふくんでいたのは間違いない。
その意味で、自分探し、 自分というものが何なのか? 何をしたいのか、すべきなのか、 という原理原点の問いを 決して他者を巻き込まず、まずは自分事の最優先事項として 必然的に考えることに意味があるのだ。