市原悦子

しゃぼん玉 2017 東伸児映画・俳優

市原悦子スタイル『しゃぼん玉』の場合

市原悦子というと一連の「家政婦を見た」で つとに名前が通っているのだが、 長谷川和彦『青春の殺人者』で見せたあの狂気の母親像をはじめ、 独特の存在感をもつ女優として この映画を通してもっと評価されるべき姿を 純粋に突きつけられた気がしている。 同時に、そんな女優がこの映画を後に この世から去ってしまった現実に一抹の寂しさが募る。

青春の殺人者 1976 長谷川和彦 ATG映画・俳優

水谷豊スタイル『青春の殺人者』の場合

確か、「傷天」のプロデューサーだった清水欣也は ショーケンにジェームス・ディーン像を重ね合わせてみていたけれど、 この『青春の殺人者』を見れば それはむしろ水谷豊の方だったのかもしれない そう思わせるものがここにはある。 現に、長谷川和彦はその『理由なき反抗』のジェームス・ディーンを 当時の水谷豊に託したかったのだ。 そういって『傷天』の乾亨が抜擢された青春の一頁なのである。

ろぐでなし VOL.5映画・俳優

ロピュマガジン【ろぐでなし】VOL5.

少なくとも、好きになった映画の、 そのたまらない空間の中に俳優に恋をする、まさにそんな感覚に過ぎない。 言うなれば、その映画が傑作であれ、駄作であれ、 俳優だけで観れてしまう映画というものもまままある。 その俳優が写っているだけで、何かを話したり、何か気になる仕草をしたりすることで 我々観客の心を奪ってしまうほどの存在。 ここでは、そうした比較に基づいて書き始めようなどという大それた考えは一切ない。 ただその映画が好きだという理由を あえて俳優目線に落とし込んで考えてみたい、それだけのことなのだ。