ショーケン

誘拐報道 1982 伊藤俊也映画・俳優

伊藤俊也『誘拐報道』をめぐって 

だが、昭和の時代には定番というべく、よくあったものだ。 テレビドラマにおいてもしばし登場した定番の“ネタ”である。 誘拐もの、というと、映画では真っ先に黒澤の『天国と地獄』を想起するが 伊藤俊也の『誘拐報道』も濃さじゃ負けてはいない。 実際にあった1980年の宝塚市学童誘拐事件から、 読売新聞大阪支社の社会部のドキュメンタリーを原作に映画化されたが、 「女囚さそり』シリーズで名を馳せた伊藤俊也が 本作に熱を入れ「なんとしても」との思いから企画が実現したという経緯がある。

前略おふくろ様サブカルチャー

『前略おふくろ様』をめぐって

人と人を結んでいる不確かなものを 確かにしていくというのが このドラマの実態だとするならば、 その正体こそが紛れもなくそこにあるのだと 実感するからであり、 『前略おふくろ様』は、 時代と俳優とスタッフによって生み出された 今絶滅危惧種のようなドラマであることはまちがいなく、 その昔、こんないいドラマがあったことを 僕は嬉しく思うし、 自分にも、また自分のおふくろさんにも 輝くような青春があったということを 今一度思い返すのであります。