映画・俳優 エリック・ロメール「飛行士の妻」をめぐって 2024.06.06ロメール映画に出てくる男女関係は たいがいいつもどこかギクシャクしていて そのすれ違いの様を面白く映画にしてしまうのが骨子ではあるが、 この「飛行士の妻」においては、 本命男との不倫が暗礁に乗り上げ 不安定な気持ちを抱えた25歳のOLの 気ままぶりに翻弄される男の滑稽さの根本は つまり「考えすぎ」であり 「思い込み」が元で空回りする、 といった事情がみごとに描き出されている。