ウォン・カーウァイ『恋する惑星』をめぐって
おしゃれな恋愛映画は何?って聞かれたら まず、このウォン・カーウァイの『恋する惑星』を挙げる。 『欲望の翼』と共に、日本でも人気にある代表作の一本だ。 ぼくはこれを二十代に見て、とても感銘を受けたし いまだに、ドキドキしながら見返す口だけど、 今時の若者ならどうみるのかは興味深い。 ポケベルや黒電話、音楽の再生がCDってところに、 時代感覚が刻印されているように、 所々は90年代文化の匂いはするものの、 別段、今見ても古臭さというものを感じたりはしない。