山崎豊子

女の勲章 1961 吉村公三郎映画・俳優

吉村公三郎『女の勲章』をめぐって

かつての名作をリメイクしたドラマが制作されることは多々あること。 が、余程気を引かない限り、それを進んで見てみようとまでは思わない。 そそるものがあれば、あるいはその作品への思い入れがあれば、 勝手に見てしまっているはずだから、 何もわざわざいうことはないレベルの話だ。 吉村公三郎『女の勲章』もその一つ。 最近では2017年にフジテレビ系でスペシャルドラマとして2夜連続放された 主演松嶋菜々子版の方が一般的に知られているのかもしれない。 だが、こちらのずっと古い吉村による映画版は、 今観てもなかなか見応えある作品にしあがっている。 京マチ子主演と、若き日のイケイケ田宮二郎の熱演がなんとも眩しいのだ。

白い巨塔 1978サブカルチャー

『白い巨塔』をめぐって

正直なところ、田宮二郎を俳優として どこまで評価できるかまでは自信はないのだが この『白い巨塔』で見せた、異様な喜怒哀楽やテンションの激しい上下動ぶりをみても、 演技を超えたなにものかに憑かれていたことは間違いない。 しかし、今となっては、文字通り、遺作となったこのドラマでは、 当時、本人がかかえていた深い心の闇が 幸か不幸か、決定的にその役柄にまで影響を与え、 深みを与えていた事実は永遠に語り継がれてゆくものだろう。