相米慎二『台風クラブ』をめぐって
台風が来るたびに、なぜだかこの映画のことを考える。 相米慎二の傑作『台風クラブ』のことだ。 いわば定番といっていい流れなのだが、といって、 なんどもなんども繰り返し見た映画というわけでもない。 なので、前回いつ見たのかさえ思い出せないのだが 今回の大きな台風を機会に、見直してみたくなった。
台風が来るたびに、なぜだかこの映画のことを考える。 相米慎二の傑作『台風クラブ』のことだ。 いわば定番といっていい流れなのだが、といって、 なんどもなんども繰り返し見た映画というわけでもない。 なので、前回いつ見たのかさえ思い出せないのだが 今回の大きな台風を機会に、見直してみたくなった。
つまらない論争に巻き込まれ、時間を消費するなら、 一本の未知で、輝きにみちた宝石のような映画を求めて モニター越しに夢見ることをやめない知性があっていい。 ここに、夏をめぐる10本の良質な作品の前に立って、 いつものように、考察してみたい。