マギー・チャン

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.48 酷薄的女優論映画・俳優

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.48 酷薄的女優論

ぼくと、ここで取り上げる女優たちとの間には そんな酷薄的な距離がある。 高嶺の花として、それは手は届かぬが、いつも心内にあり、 スクリーンを通してのみ、存在するロマンティックな思いである。 妄想であり、盲信かもしれないし、単なる美化なのかもしれない。 でも、それでいいのだ。 それがいいのだ。 現実には夢はない。 それこそがスクリーンならではの夢であり、 ぼくが描く酷薄的女優論そのものなのである。

IRMA VEP 1996 Olivier Assayas映画・俳優

オリヴィエ・アサイヤス『イルマ・ヴェップ』をめぐって

オリヴィエ・アサイヤスによる90年代フランスにおける 伝説の怪作『イルマ・ヴェップ』もまた、 フェリーニの『81/2』やゴダールの『パッション』、 ヴィム・ヴェンダースの『ことの次第』 あるいはキアロスタミの『そして人生は続く』や『オリーブの林をぬけて』同様、 映画制作の現場〜舞台裏を描くメタフィクション映画だが、 比較的わかりやすく、とっつきやすい作品と言えるのではないだろうか? などと思うには思うが、とくにドラマティックな映画というわけでもなく、 また、ことさらにストーリーを追う映画でもない。 いうなれば、ポストヌーヴェル・ヴァーグな映画であり、 目に入れて愛でる映画、でもある。