スティーブ・ライヒ

コリン・カリー・グループ ライヒ《18人の音楽家のための音楽》音楽

スティーブ・ライヒ《18人の音楽家のための音楽》をめぐって

先日、生でこの音楽を体験できた。 会場は、同じく、ライヒ自身によるお墨付きの 「視覚的にもサウンド的も素晴らしい」と太鼓判を押した場所である。 生まれて初めて、クラシックホール「オペラシティ」での 音楽演奏会鑑賞体験というわけだったが、 演奏は、これまた、ライヒお墨付き、 「現役打楽器奏者の中で最も優れた演奏家のひとり」 そう評価されたコリン・カリー率いる18人のメンバー。 申し分のない条件だ。 コリン・カーリー・グループによる演奏による 波動の音浴の気持ち良さを言葉にするのはあまりに野暮というものだが、 掛け値なしにエレガントなまでに、天上的世界があった。 それは、これまでずっとひとりでヘッドホンの中に築いてきた音の疑似空間が、 突然現実の空間に引き出されたかのような、夢のようなひとときでもあった。

Steve Reich 1936〜音楽

スティーブ・ライヒを求めて

今日の音楽シーンにおいても、 ミニマル的な構築ってもんが かなり顕著にコアになってたりしてますからねえ。 えっ、いきなり音楽の話題じゃまずいっすか? 熱燗も、まさにあの量、あの形状、あの風情あってのもの。 そういうの、ミニマル嗜好といってもいいんじゃないんすか。 お銚子ものには、ちょうどいいってな具合すよ。 あれもこれもっていう欲張りは ちっとも粋ってもんを生みだしませんから。