映画・俳優 原一男『極私的エロス 恋歌1974』をめぐって2025.02.17この世でもっとも神聖、かつ記念すべきドキュメントが 出産劇であることに誰も文句などないところだろう。 最初にして最後、この一度限りの出来事がなければ そもそも生そのものがありえず、よって死もへったくれもない。 だが、そんな重大なセレモニーを記憶しづけることは 男がもっとも介入できない困難な領域にあるといっていい。 なぜなら、出産において、男は絶えず傍観者であり、 究極の他者であるからだ。