サウス・オブ・ザ・ボーダー

音楽

坂本龍一を偲んで

坂本龍一が歩いたフィールドの広さ、 そしてその量、奥行きの前に立ち尽くすと どこから、どう入っていけばいいのか、 正直、考えているうちに時間だけが過ぎてゆく。 それほどまでに膨大で、広い。 冷静に、振り返ってみると、その仕事量のなかで、 教授のアレンジャーとしての才能、そして器、 数々のその輝ける功績、足取りを、追ってみることが まずは坂本龍一という人を理解するに、もっとも近いのかもしれないと思い立つ。 あえて、裏方業ともいうべき地味な編曲者・アレンジャー坂本龍一として その偉大なる軌跡に寄り添ってみる、 その思いを追悼の思いとして、遅ればせながら書いてみたい。

SWIMMING POOL音楽

スイスイスーダラなスイミングプール

日本には似合わない風景のひとつ、プール付きの豪邸。 庭先に、ビニールの臨時プール、せいぜいその程度か。 サバービアほど日本に似つかわしくない言葉もない。 まあ、気候にも大きく左右されるんでしょうが、 ホックニーの絵のようなプールなら、眩しい陽光が必須。 とは言っても、夏のプールはそれ以上に人でごったがえす。 優雅さは、空間性ありき、というべきか。 ただし、室内プールなら事情も違う。