『マティス 自由なフォルム』展のあとに
アンリ・マティス。 ピカソに並ぶ、20世紀美術界を代表する巨匠。 その名はぼくにとって、歳を重ねて思うのは、 それは心の情緒には欠かせない、 ひとつの教養であり、知性の源泉であり、 今回のマティス展を通し、ある種の高みにある、 敬虔で崇高な祈りにまで到達する体験であった。
アンリ・マティス。 ピカソに並ぶ、20世紀美術界を代表する巨匠。 その名はぼくにとって、歳を重ねて思うのは、 それは心の情緒には欠かせない、 ひとつの教養であり、知性の源泉であり、 今回のマティス展を通し、ある種の高みにある、 敬虔で崇高な祈りにまで到達する体験であった。
野獣派ときくと、なんだか激しいタッチのものを想像してしまいがちだが マティスの絵は、むしろ反対に 華やかな色彩と遊び心に彩られているから、 ある意味野獣という響きは似つかわしくない。 むしろ、アクロバティックであり、サーカス的、 カーニバルのような空気に覆われているように思えてくるという意味で まさに“生命の園”であり、 自分ならそれをまとめて“カニバティック” とでも呼びたいところだが、いかがだろうか?