サブカルチャー

サブカルチャー

向田邦子『阿修羅のごとく』をめぐって

世に言う修羅場というのはそこから来ていて、 このホームドラマでは四人の姉妹がそれぞれの修羅場を通して 姉妹、家族の絆を確かめ合う。 いがみ合っても、距離を保っても 血の濃さ、深さは何ものにも代え難いということを さりげなく、そして豊かに証明してみせる。 今時、こんな歯ごたえのあるドラマがあるだろうか?

メトロン星人サブカルチャー

ウルトラセブン・実相寺マジックをめぐって

この宇宙人に子供心に心奪われたのは、 青赤黄、原色のよる魚類っぽいシュールな頭部を持っていたからではない。 その登場になにやら親しみを抱いたからだろう。 なにしろ、四畳半一間のアパートの一室で、 モロボシダンとちゃぶ台を挟んで会話をするシーンが なんともいえぬお茶目な哀愁を漂わせていたからだ。

アート・デザイン・写真

ロピュマガジン【ろぐでなし】創刊号

人であれ、ペットであれ、物であれ、ひとはなぜゆえにあれほどまでにその対象を偏愛してしまうのだろう? 通常の眼差しをわけもなく凌駕し、その対象へとのめり込むことの情熱。対象を語るということで滲み出してしまう偏愛への序章は、そのまま主体側の個としての資質、いわば重要な側面をすでに表出させているように思える。