アート・デザイン・写真 「異端の奇才 ビアズリー展」のあとに2025.06.17改めて、残されたビアズリーの写真をみると、 どこか、退廃に浸る悪魔的な匂いがしてくる。 が、若くして自らの死を予感していたビアズリーは、 人生の終盤になってカトリックに改宗し、 死の間際では、ペンではなく十字架を握っていたのだという。 神の啓示からか、実際に後期の絵にはその毒気が抜け落ちてゆく。 とはいえ、禁じられた図像は語り続ける。 「芸術は死ぬが、死が芸術になるときがある」のだと。