枯れ葉

枯れ葉 2022 アキ・カウリスマキ映画・俳優

アキ・カウリスマキ『枯れ葉』をめぐって

カウリスマキが前作『希望のかなた』の後 そういえば、引退宣言をしていたな、というか そんなことをすっかり忘れていたことに気づいた。 長年カウリスマキとその映画を愛してきた人間からすると ずっと身近にいる存在でもあり、 何度でも繰り返し過去の作品をあれやこれやと見ているからか、 引退、という言葉がにわかに信じ難く、 どうせ、そのうち戻ってくるだろうぐらいに思っていたのだ。 そこからの見事な復帰作『枯れ葉』でのヒット。 なんだか自分ごとのように嬉しくなってくる。 しかし、これまたカウリスマキらしい憎い“演出”にも思えてくるが、 さて、どうだろう?

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.41 ポストパンデミック後編:シネマでぶらり、映画鑑賞特集映画・俳優

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.41 ポストパンデミック後編:シネマでぶらり、映画鑑賞特集

コロナ禍においては、色々な制限が課されていたこともあり、 映画館へ足を運ぶ機会も意欲も、ずいぶん減ってはいたが、 最近では、気分的にも大きなスクリーンで集中してみる映画体験を 積極的に回帰している自分がいる。 とはいえ、映画を見たい、手軽に見たいという欲望が無くならないが故に、 ストリーミングに頼るという生活もまた、なくなる事はない。 作品を何度も見直すことができるし、 どこでもかからないような、貴重な作品さえも手が届く。 何より、映画を愛するものにとって有難いまでの仕組みが多く提供されている。 いずれにせよ、1本の映画作品の価値は、 形態や見方を変えても変わるわけではない。 その本質を見落としてしまえば、単なる時間の消費に過ぎなくってしまう。