勝新スタイル3「座頭市」の場合
座頭市といえば勝新、勝新といえば市。 言わずもがな、専売特許と申しましょうか。 このイメージは勝新亡き後、 いくら月日を経ようとも変わることなどないでしょう。 作家子母沢寛の書いた盲目の剣豪についてのごく短い話から、 このもっとも知られた盲目の侠客キャラクターが ここまで自由にキャラクター化され、一人歩きして 出来上がった26話にわたるシリーズ、 その上、テレビ版は100本を数え、 もはや、市は勝新のもう一つのペルソナとして マニアならずとも、その闇をさすらう旅人として 記憶を一人でに行き来する永遠のアウトローであります。