猪熊弦一郎現代美術館のあとに
猫に手を引かれ 美術館は心の病院 猪熊弦一郎 美術は楽しい、という謳い文句とは裏腹に現代美術という少々おっかない威厳のようなものの前にそれだけで身構えてしまう人もいるなかで、ぼくは、長年その呪縛と戯れながらも楽しみ、親し...
猫に手を引かれ 美術館は心の病院 猪熊弦一郎 美術は楽しい、という謳い文句とは裏腹に現代美術という少々おっかない威厳のようなものの前にそれだけで身構えてしまう人もいるなかで、ぼくは、長年その呪縛と戯れながらも楽しみ、親し...
絵を描くことは実に楽しい時間なのだが、 それと同時に、他人が描いた絵を見るのも、 これまた楽しいものである。 人間の個性とはつくづく、その人にしか宿らないことを教えられる。 絵は言葉とは違うものの、それでも人間性が如実に現れる。 アートとひとことでいっても、落書きもあれば、ファインアートもある。 また、コテコテの現代美術やコンセプチュアルアートまで、実に多種多様だ。 それこそ名の知られた画家の作品はいざしらず、 近頃では、素人画家や日曜アーティストにとって、 表現の場はいくらでもあるし、そのメディアもさまざまである。 デジタルを使えば、瞬間的なアートがその場で生成されてしまう時代だ。