パリタクシー

パリタクシー 2022 クリスチャン・カリオン映画・俳優

クリスチャン・カリオン『パリタクシー』をめぐって

原題は『Une belle course』、つまりは「美しい、道のり」であり、 英語版は「Madeleines Paris(マドレーヌのパリ)」。 いずれにせよ、タクシーという乗り物を通して描かれるドラマ。 たかがタクシー、されどタクシー。 人生、なにがどこに物語が転がっているかわからないという映画作り。 終始、ことばに温もりと痛み、そして哀しみが漂う。 そんななか、心軽やかに身体を運ばれし幸福の数時間。 シャルルに、マドレーヌに、そして映画にメルシィボク。

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.41 ポストパンデミック後編:シネマでぶらり、映画鑑賞特集映画・俳優

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.41 ポストパンデミック後編:シネマでぶらり、映画鑑賞特集

コロナ禍においては、色々な制限が課されていたこともあり、 映画館へ足を運ぶ機会も意欲も、ずいぶん減ってはいたが、 最近では、気分的にも大きなスクリーンで集中してみる映画体験を 積極的に回帰している自分がいる。 とはいえ、映画を見たい、手軽に見たいという欲望が無くならないが故に、 ストリーミングに頼るという生活もまた、なくなる事はない。 作品を何度も見直すことができるし、 どこでもかからないような、貴重な作品さえも手が届く。 何より、映画を愛するものにとって有難いまでの仕組みが多く提供されている。 いずれにせよ、1本の映画作品の価値は、 形態や見方を変えても変わるわけではない。 その本質を見落としてしまえば、単なる時間の消費に過ぎなくってしまう。