架空のサウンドトラック、夢先案内映画音楽特集
架空の映画サウンド・トラックといえば、 ムーンライダースの名盤『CAMERA EGAL STYLO/カメラ=万年筆』が 真っ先に思い浮かぶ。 いかにも映画好きによる、贅沢な趣向が反映されている。 まさにドストライクなラインナップがずらり並んでいる。 そのアルバムを筆頭に、シネフィルたちの夢を載せて、 そのテイストが滲み出る楽曲にスポットライトを当てて、 このコラムの最後を飾ろう。
架空の映画サウンド・トラックといえば、 ムーンライダースの名盤『CAMERA EGAL STYLO/カメラ=万年筆』が 真っ先に思い浮かぶ。 いかにも映画好きによる、贅沢な趣向が反映されている。 まさにドストライクなラインナップがずらり並んでいる。 そのアルバムを筆頭に、シネフィルたちの夢を載せて、 そのテイストが滲み出る楽曲にスポットライトを当てて、 このコラムの最後を飾ろう。
元祖ツンデレ女優?と言うべきか、 伝説のハリウッド女優であるあのグレタ・ガルボが笑ったのである。 「私は一人でいたい。ただ一人でいたいだけ」という 『グランド・ホテル』での名台詞に要約されるように 生涯人間嫌いで通ったこの伝説の女優が、 労働階級者たちが集うレストランで、 メルヴィン・ダグラス演じる色男、 ダルグー伯爵の涙ぐましいまでに気を惹こうとくりひろげる小噺を前に それまでまったく冷淡だったガルボが、 いわば相手の思わぬずっこけぶりに、労働者たちにまざって 堰を切ったかのように大いに笑い転げるシーンが なんととも感動的で大好きなシーンだ。