ニダ・マンズール

ポライト・ソサエティ 2024 ニダ・マンズール映画・俳優

ニダ・マンズール『ポライト・ソサエティ』をめぐって

ロンドン郊外。 静かな住宅街の一角、パキスタン系ムスリムの家庭に育った少女リアは、 今日もひたすら回し蹴りを練習しているカンフー女子校生である。 座右の銘は「怒りの権化」、目指すはスタントウーマン。 まさに彼女はサードカルチャーキッズ、 つまりは多様な文化、第三文化で育った子供なのだ。 そんな将来の夢を熱く語る彼女の傍らでは、 美しく聡明な姉レナが、それまでのアート志向を捨て 突如として“良縁”とやらに捕まり、ウェディングドレスの試着中。 しかし、相手の実家がなんだか怪しい。 金持ち、イケメン、遺伝学者、しかしマザコンとくる。

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.41 ポストパンデミック後編:シネマでぶらり、映画鑑賞特集映画・俳優

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.41 ポストパンデミック後編:シネマでぶらり、映画鑑賞特集

コロナ禍においては、色々な制限が課されていたこともあり、 映画館へ足を運ぶ機会も意欲も、ずいぶん減ってはいたが、 最近では、気分的にも大きなスクリーンで集中してみる映画体験を 積極的に回帰している自分がいる。 とはいえ、映画を見たい、手軽に見たいという欲望が無くならないが故に、 ストリーミングに頼るという生活もまた、なくなる事はない。 作品を何度も見直すことができるし、 どこでもかからないような、貴重な作品さえも手が届く。 何より、映画を愛するものにとって有難いまでの仕組みが多く提供されている。 いずれにせよ、1本の映画作品の価値は、 形態や見方を変えても変わるわけではない。 その本質を見落としてしまえば、単なる時間の消費に過ぎなくってしまう。