スパイク・リー

文学・作家・本

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.43 季節の終わりの音めぐり寄稿

昔に比べて読書量が減っているのは間違いない。 本が好きで、文学が好きで、なにより活字大好き人間ではあるのだが、 そのインプットにかける時間がたりないと自覚する。 モノとしての本そのものへの関心が薄らいでおり、 本を買うことも滅多になくなっていることもある。 とはいえ、ネットに転がるテキストに目を通し、 こうしたブログにしろ、記事を書く機会もあるし、その意欲もちゃんとある。 こうした矛盾をかかえつつ、老後は、気長に読書三昧で、 といかないところに、情報社会、多様なメディアに囲まれる現代のジレンマがあるのだと思う今日この頃である。

AMERICAN UTOPIA 2020 SPIKE LEE映画・俳優

スパイク・リー『AMERICAN UTOPIA』をめぐって

トーキング・ヘッズの伝説のライブ映画『STOP MAKING SENSE』の感動は 40年たった今も忘れてはいない。 (いみじくも4Kレストアでの公開がきまったおりだ) ダブダブのスーツを着込んだデイヴィッド・バーンの、 クニャクニャダンスが目に焼き付いて離れない。 何より、トーキング・ヘッズ全盛期、 その音楽のカッコよさは、サントラを聴いても今なお十分高揚感がある。 時代が変わり、デイヴィッド・バーンもそれなりに歳をとり 今度はスパイク・リーと組んで、『AMERICAN UTOPIA』という またもやご機嫌な映画を届けてくれた。 集大成? いやいや、新たな歴史がここに始まった、 そう言っても過言ではないだろう。