ジャン・アルプ

ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ展アート・デザイン・写真

『ゾフィー・トイバー・アルプとジャン・アルプ展』のあとに

そして、美術界の叡智。 ゾフィー・トイバー=アルプの言葉は、絵画でも彫刻でも、建築装飾でも織物でも、 ゾフィーの手を通して、この世に現れた“かたち”の数々を思い起こさせる。 あの少し緊張感を孕んだ幾何学的構成、色彩の静けさ。 均衡とリズムがまるで呼吸のように織り込まれた作品の前に立つと、 彼女の言葉が、ひとつの呟きのように耳に響いてくる。 祈りに似た創作態度とでもいうべきか。 まるで、生活そのものを詩にしようとする意志のような波動がそこにはあった。

アート・デザイン・写真

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.40 ポストパンデミック前編:アートでぶらり、美術鑑賞特集

絵を描くことは実に楽しい時間なのだが、 それと同時に、他人が描いた絵を見るのも、 これまた楽しいものである。 人間の個性とはつくづく、その人にしか宿らないことを教えられる。 絵は言葉とは違うものの、それでも人間性が如実に現れる。 アートとひとことでいっても、落書きもあれば、ファインアートもある。 また、コテコテの現代美術やコンセプチュアルアートまで、実に多種多様だ。 それこそ名の知られた画家の作品はいざしらず、 近頃では、素人画家や日曜アーティストにとって、 表現の場はいくらでもあるし、そのメディアもさまざまである。 デジタルを使えば、瞬間的なアートがその場で生成されてしまう時代だ。