映画・俳優 セルジュ・ゲンスブール『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』をめぐって 2024.06.05ここにはゲンスブールの屈折した美学が色濃く支配している。 つまり、ジュテーム(愛している)に対するモワノンプリュ(俺はちがう) という、なんとも逆説的な愛こそが、この禁断の三角関係に割って入るのだ。 いうなれば、波のように押し寄せる詩的な刺激である。 これこそがゲンスブール流アイロニー、ダンディズムである。