グロリア

ジーナ・ローランズ 1930-2024映画・俳優

ジーナ・ローランズ小論法

基本的に、アメリカンな女優は苦手だ。 あえて紋切り型ないい方が許されるとして、 大柄で、オーバーアクション、その上、奥行きがない脳天気さで 演技をまとめあげてしまう力技を駆使するハリウッド的な女たち。 誰とはいわない。 だが、ジーナ・ローランズはちょっと違う。 いわゆるいい女でありながら、激しい感情に揺すぶられはするが それでも、彼女は常に苦悩する。 甘えない。動きを止めない。 たとえ、それが間違っていようといまいと、突き進む。 怖い形相でにらみ、そしてときに、そこから涙を滲ませ スクリーンに生身の魂を刻んできた女。

『グロリア』 1980 ジョン・カサベテス映画・俳優

ジーナ・ローランズスタイル『グロリア』の場合

カサヴェテスの『グロリア』っちゅうんを ひさびさに観直してみたろ、ちゅうことでね。 うむ、やぱりジーナ・ローランズいうんはかっちょええ女やなあ。 これぞ、姐御のなかの姐御、 毅然とワルに立ち向かうアメリカ版ゴッド姐ちゃんやん。 ま、元がワルの姐御なんですけど、 あるとき、親友の夫がマフィアの情報垂れ流したとかで、 一家丸ごと惨殺されるきっつい運命で、 この子をどうかよろしく、ってなふりで、 ちいこい坊やフィルくんを抱え込むことになりよるねん。