ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.15
そんなわけで、春たけなわの今、 個人の趣味的範疇において、エロティシズム漂う映画について考察してみよう、 そんな欲望がにょきっと頭をもたげている。 それは必ずしも、直接的でない表現かもしれないし 言葉に依存したエロというものかもしれない。 単に個人的なエロスの観点がさらされるだけだが ひとついえることは、それらが滲ませるエロティシズムは とても興味深いのものだということだ。 人間の生の営みのなかに存在する官能性を喚起するものである
そんなわけで、春たけなわの今、 個人の趣味的範疇において、エロティシズム漂う映画について考察してみよう、 そんな欲望がにょきっと頭をもたげている。 それは必ずしも、直接的でない表現かもしれないし 言葉に依存したエロというものかもしれない。 単に個人的なエロスの観点がさらされるだけだが ひとついえることは、それらが滲ませるエロティシズムは とても興味深いのものだということだ。 人間の生の営みのなかに存在する官能性を喚起するものである
そこで、名匠小沼勝の傑作と誉れ高き『花芯の刺青 熟れた壺』。 「壷」と書くだけで、何だか手が股間あたりでうろちょろするような、 そんな淫美な気配がしてくるのは、気のせいではありませぬ。 他にも『熟れた壺』いうんもあって、この小沼という人は、 実に男のツボ、というかエロのツボを押さえた作家なのである。 日活ロマンポルノのなかで、ひときわ道を極める匠である。