アンリ=ジョルジュ・クルーゾー

恐怖の報酬 1952 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー映画・俳優

アンリ=ジョルジュ・クルーゾー 『恐怖の報酬』をめぐって

このクルーゾー版に感銘を受けてリメイクされたのが フリードキンによる1978年度リメイク版だが、 今回まず、元祖『恐怖の報酬』のほうについて言及したのは 幻の傑作、フリードキンの最高傑作と誉れ高いリメイク版に触れる前に その踏み台と言ってしまうにはあまりにもったいなく 元をきちんと見直して正しい認識をもっておきたかったまでである。 ニトログリセリンの運搬に命をかける男たちの悲哀は いずれにもストーリー上共通の柱ではあるが、 やはり、恐怖へのアプローチが時代を越え、 国境を越えればこうも違うものかと 映画ならではの醍醐味を考え直させられるに至るのである。

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ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.38 忘れじの刻印、フランス映画特集

ある意味、時間が止まった世界の住人として見かねない先入観から 逃れえないといえるノスタルジーを引きずっているかもしれない。 それでもそれぞれに受けた印象は、時代を経て刷新されはするものの、 その感動や印象がけして色あせることなどないのだ。 今見ても、何かしらの発見や驚きがあり、感動がある。 そんなスクリーンを通して伝わってくる作り手たちの魅力的な空気を 言葉のみで伝えるには限界があるとはいえ、 できる限り埋めうるものを中心にカタチにしたにすぎない。 これは後生大事にしまってあるガラクタの宝石箱からの発信であり 美化しようというよりは、その魅力をただ伝えたいだけなのだ。