サラ・ミッダのこと
子供のとき「大人になること」をどこまで想像してたっけな? してたとしても、ありゃ単なる現実逃避だったかもしれない。 それがどういうことかわからずにいただけで。 サラ・ミッダのすべて手描きの絵本には、 たえずいろんなできごとに直面して とまどいながら成長してゆく子供ごころの微妙さが 実にみごとに表現されているなぁと思う。 タッチもかわいい。 神経質そうでいて、そのくせ無邪気で、 ちょっと手に負えない感じもあって そこは所詮、こどもはこどもって感じの雰囲気を うまく線のイラストに起こしている。 素敵だ。