坂本龍一

東京都現代美術館『坂本龍一|音を視る 時を聴く』のあとにアート・デザイン・写真

東京都現代美術館 『坂本龍一|音を視る 時を聴く』のあとに

坂本龍一は、音楽を空間化し、視覚化し、彫刻化した。 言い換えれば、音という“見えないもの”を、いかに見えるようにするか? そして時間という“流れるもの”を、いかに感じ取れるようにするか。 その営為は、彼を現代美術の最前線にさえ立たせるに十分だった。 彼は音楽という狭い枠に押し込められることを嫌った。 その活動は、実に多岐に渡り、後期には政治的な発言も目立った。 それが坂本龍一の関心ごとだった。 彼こそは、日本人であり、教養人であり、戦士であった。

アート・デザイン・写真

ロピュマガジン【ろぐでなし】vol.40 ポストパンデミック前編:アートでぶらり、美術鑑賞特集

絵を描くことは実に楽しい時間なのだが、 それと同時に、他人が描いた絵を見るのも、 これまた楽しいものである。 人間の個性とはつくづく、その人にしか宿らないことを教えられる。 絵は言葉とは違うものの、それでも人間性が如実に現れる。 アートとひとことでいっても、落書きもあれば、ファインアートもある。 また、コテコテの現代美術やコンセプチュアルアートまで、実に多種多様だ。 それこそ名の知られた画家の作品はいざしらず、 近頃では、素人画家や日曜アーティストにとって、 表現の場はいくらでもあるし、そのメディアもさまざまである。 デジタルを使えば、瞬間的なアートがその場で生成されてしまう時代だ。

Ryuichi Sakamoto: CODA 2017 スティーブン・ノムラ・シブル音楽

『Ryuichi Sakamoto: CODA』をめぐって

坂本龍一の音楽は実に幅広い。 そのアルバムの中では、最も支持するのは 『B-2UNIT』当たりの空気感を 個人的には今尚敏感に想起しているのであるが、 その音のエッジたるや、到底病気を経た、 ある種覚悟を決めたリアルサカモトからは 程遠いような先鋭的な音で構成されている。 まさに教授たる名の全盛期の実験的、冒険的、野心的なサウンドに こちらも若き日の興奮が今も呼び起こされてはくる。

ALL THE CREATIVE CAPRICORNS特集

山羊座生まれの同志たちに捧ぐプレイリスト

今日、1月11日はというとマイバースデイ。 1が三つ並ぶ日なので、昔から縁起がいいと言われ 気分は悪いはずもないんですが、 またひとつ歳を重ねたわけで、 どんどん死が近づいているのだな。 でも魂には年齢はないし、それこそ永遠なのだから そんなことには、まったく不安などないのです。 自分は年齢を重ねるたびに軽やかなになっている気がして それはそれで晴れ晴れしい気分、楽観的でさえいるのです。 そんなことをわざわざいったり、考えたりするのが 山羊座生まれの性分なのか、ってことになるのかな? まあいいか。